特集2017年12月17日更新

「北」に違和感!? 皆さんの「今年の漢字」は?

12月12日に2017年の世相を表す「今年の漢字」が「北」に決まったと発表されましたが、これが今年の漢字として相応しいのかについて違和感を訴える声もあるようです。そういった話題に加え、さまざまな「今年の漢字」も集めてみました。

目次

今年の漢字は「北」 2位以下にも注目

主な理由は「北」朝鮮の核・ミサイルの脅威など

「北」海道日本ハムファイターズや「キタ」サンブラックも

12日、日本漢字能力検定協会は2017年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」が「北」に決定したと発表しました。

多く票を集めた理由としては「北」朝鮮ミサイルの「北」海道沖落下や、九州「北」部豪雨の災害、「北」海道産ジャガイモの不作、「北」海道日本ハムファイターズ・大谷翔平選手の大リーグ移籍&清宮幸太郎選手の「北」海道日本ハムファイターズへの入団、「北」島三郎氏所有の「キタ」サンブラックの活躍、などが挙げられている。

2位は「政」 3位は「不」

ニュースなどでは1位だけが大々的に取り上げられがちな「今年の漢字」ですが、主催する日本漢字能力検定協会はトップ20までを発表しています。
ここで、陽が当たりにくい2位以下も見ていきましょう。

2017年「今年の漢字」トップ20は次の通り。
・1位「北」7104票
・2位「政」3571票
・3位「不」3323票
・4位「核」3138票
・5位「新」2958票
・6位「選」2880票
・7位「乱」2782票
・8位「変」2717票
・9位「倫」2538票
・10位「暴」1945票
・11位「金」1935票
・12位「平」1893票
・13位「希」1874票
・14位「米」1778票
・15位「雨」1761票
・16位「億」1746票
・17位「退」1716票
・18位「忖」1670票
・19位「危」1608票
・20位「愛」1550票

2位は「政」治に大きな動き

2位の「政」は3571票を獲得。選んだ理由は森友・加計学園問題、議員の不祥事など「政」治家の問題が相次いだこと。また、衆議院解散総選挙による第4次安倍内閣の発足や新党設立、トランプ米大統領の来日など「政」治に大きな動きがあったことだった。

3位は「不」透明な問題に国民が「不」安抱く

3位の「不」は3323票だった。選んだ理由をみると、こちらも北朝鮮の核・ミサイル問題による「不」穏な国際情勢や、森友・家計学園問題の「不」透明な問題に対して不安を抱いたことなどが発表された。

このほか、例えば5位「新」を選んだ理由として、米「新」大統領、パンダに「新」しい命が誕生、元SMAP3人の「新」しい地図、「新」党結成…などなど、日本漢字能力検定協会が公表している資料には1位から10位までの理由がガッツリと書いてあり、いずれの漢字にも「なるほど」と思わせるものがあるので、読んでみると今年1年の社会の動きを振り返ることができて面白いと思います。

流行語大賞「忖度」の「忖」は18位に低迷

この日の朝からワイドショーなどで話題になり、流行語大賞を受賞していた忖度の「忖」は上位10位以内に入らなかった。

2016年は「金」

「金メダルラッシュ」などが理由

もうすっかり忘れている方もいるかと思いますが、昨年の「今年の漢字」を振り返ってみると、リオ五輪の日本人選手の「金メダルラッシュ」などを理由として「金」が選ばれています。
ちなみに「金」は過去最多の3回、オリンピック開催年に選ばれています。

過去23回のうち、3回選ばれた漢字があります。それは「金」です。女子マラソン・高橋尚子選手の金メダルが鮮烈だったシドニー五輪(2000年)、女子レスリング・吉田沙保里選手が五輪3連覇を果たしたロンドン五輪(2012年)、そして、2016年のリオ五輪では内村航平選手擁する体操男子団体など12個の金メダルを含む史上最多のメダルを獲得しました。

「今年の漢字」に対するネットの反応

「やっぱり」おおよそ予想通り?

ネットでは「やっぱり」「北のか」「今年はキタサンブラックには思いっきり振り回されました」などおおよその予想は当たっていたようで、これと言って異議などはなさそうです。

「予想外だけど納得」の声も

一方で「こじつけ」「納得できない」と不満の声も

タレントの松尾貴史「理由のこじ付け、全部希薄」

そのほかのネットユーザーも…

北朝鮮と一緒にされることに違和感を覚える人たちも

北朝鮮にマイナスイメージがあるからか、「北朝鮮と北海道を一緒に「北」と言われると悲しくなる」「北海道民の我はなんとも複雑」といった意見も見られました。

別の漢字を挙げるユーザーも

独自の理由を投稿する人も多数出現

ツイッターでは上述の理由に加えて独自の理由を投稿する人が多数現れている。

「キタ―――(゜∀゜)―――!!」
「北の国から」
「北関東の『北』ですね」
「北野武さんの北 北大路欣也さんの北 色々」
「今年の漢字は『堀北不足』の『北』に決定!」
「キタね~北山宏光の時代が」
「北野日奈子さんの休養ですかね」
「『北』条加蓮ですね、わかります」
といったように、著名人などの名前を挙げる人が多い。

「北」が選ばれて喜ぶ人(?)も

また、北は「敗北」の北だという意見も多くあるようです。

さらには「私の漢字」を決める動き広がる

ハッシュタグ「#私の漢字2017」

インターネット上ではそれとは別に「私の漢字」を決めようという動きがある。自分たちの一年をもっと別の漢字であらわしたいという思いがあるようだ。
Twitterでは「#私の漢字2017」というハッシュタグをつけて多くの人が、それぞれ思い思いの漢字を投稿している。おいしいものをいっぱい食べたので「飯」。大好きなアイドルをライブなどで直接見れたので「幸」、いろいろな人とあらたなつながりができたので「繁」といった具合だ。

タカラトミーは「丸」

なんのことか一瞬では分からないが、実はこれ、Twitterのアイコンの枠が四角から丸に変わった一件を思い出してのこと。
タカラトミーは、ファンを楽しませようと、6月15日にタカラトミーのロゴをあしらった四角いアイコンを作成できる「タカラトミーアイコンメーカー」を立ち上げたが、直後の16日、Twitterは予告なしにアイコンの枠を丸に変更。折角の企画はまったく無駄になった。

「#私の今年の漢字」も人気

「私の漢字」を投稿するハッシュタグとしては「#私の漢字2017」のほかに「#私の今年の漢字」も使われているようです。

「診断メーカー」でも人気の診断に

Twitterなどでつぶやけるおもしろ診断を作成できるサイト「診断メーカー」では、「あなたの今年を表す漢字一文字」や「私の漢字2017」が作られ、どちらもリアルタイムの人気度を示す「HOT診断」にランクインするほど人気の診断になっています。特に「あなたの今年を表す漢字一文字」は15日正午の時点で2位と大人気です。

そのほかの「今年の漢字」

これまで紹介した以外で、リツイートや「いいね」が多い(主に企業公式アカウントの)「今年の漢字」を一挙紹介していきます!

芸能人・スポーツ選手らの「今年の漢字」一挙紹介

近年、年末に近づくと芸能人やスポーツ選手の会見で「今年の漢字」を聞く光景がよく見られますが、特に今年はイベントなどに登場した芸能人の囲み取材で「今年の漢字」を聞くのがブームになっているとか。確かにInfoseekニュースに配信されてきている記事を見てみると膨大な量が確認できました。
それらの記事を(全部ではありませんが)一気に紹介して、今回の特集のシメとします。

松居一代

「戦」

「やはり思い浮かぶのは この、一文字でしょうね『戦』 笑っちゃいますがこの文字しか、うかびませ~~~ん (笑)」とキッパリ。「家族は、どう思いますか やっぱり、(笑)この文字しかないでしょう !?いまの、あたしには…」と呼びかけた。

ブルゾンちえみ

「億」

自身の代表フレーズとなった「35億」。ブルゾンは「単なる数字です。私のギャグでもなんでもなく、2016年10月の時の男性の数。私一人の数字ではなく、皆さんの数字です」とぶっちゃけつつ、今年の漢字一字を問われると「“億”ですね」と即答していた。

竹内涼真

「繋」

「“繋”です。今年は、本当にたくさんの人と、たくさんの現場でつながって。やっぱり、僕らの仕事はひとりではできない、人とのつながりで成り立っていると思うんです。なので、この“つながり”は僕にとっての財産ですね」

高橋一生

「一」

大ブレークを果たした高橋は、この一年を表す漢字1文字を問われると「自分の名前の『一』ですね。まずこうやって皆さんに知っていただいた、ということが改めて一歩だなって思っているので…」と笑顔で話した。

菅田将暉

「蜜」

「『蜜』とか『あめ』とか。今年はラジオを始めたり、歌ったり、舞台があったりして、ものすごく喉のケアをした1年だったので」と回答。「ケアのために、蜂蜜を“もうなめたくない”というぐらいなめていました」と振り返った。

渡辺直美

「進」

今年1年を振り返り「新しい仕事をたくさんやらせてもらって、すごく充実した年でした」と笑顔。今年を漢字一文字で表すと「進」と回答し、「この1年海外での仕事もやったので、前に進んだなって思います」と話していた。

綾瀬はるか

「礼」

フリップに“礼”と書き「いろいろ新しいことにチャレンジしたり、支えてもらったりしてお仕事ができたなと思うので、『ありがとうございます』と伝えたい気持ちで“礼”にしました」と説明した。

広瀬アリス

「挑」

「挑ですね。今年は初めてのことをたくさん経験させてもらいました。バラエティ番組のMCだったりとか声のお仕事とか今までやったことのないお仕事に挑戦できました」

小島瑠璃子

「人」

「『人』ですね。今年は出会いも別れも濃かった。沢山の人との関わりで生きてることを感じました」と一年を振り返る。

松岡茉優

「観」

“観”と挙げた松岡は「東京国際映画祭で観客賞をいただいたというのも大きいですし、今まで先輩方が隣で『お客様に届いて、映画は初めて映画になる』と言っていて、意味は分かっても実感はなかったんですけど、初めて大きな箱で客席で見たときに、私が想像していなかったところで笑っていただいたり、泣いてもらったり、お顔は見えなくてもこの映画を感じ取ってくださっているというのが分かりました」と漢字の理由を説明。

玉木宏

「繋」

「繋」と書かれたフリップを掲げた玉木は「僕自身も先月、舞台を4年ぶりにやらせてもらいました。お客様と僕らを繋ぐ、そういうことを感じた」としみじみ説明する。

藤森慎吾(オリエンタルラジオ)

「余」

「余韻の『余』ですね」と即答。「去年は(RADIO FISHとして)歌を歌わせてもらって、わりと注目を浴びて、年末の紅白歌合戦に出場させてもらいました。やっぱり、その反響はスゴくて、その余韻で今年は何とか仕事をいただけた感じですね」とその意図を説明していた。

剛力彩芽

「楽」

「楽」を挙げた剛力。「本当に1年楽しかった。毎年楽しいですが、ライブだったりミュージカルだったり、プライベートで音楽に触れる機会が多く、私自身もアーティスト活動やミュージカルに出たいという思いが強くなっていますので 楽しみながらお仕事に通ずるものが学べて良かったです」と満足そうな表情を見せた。

藤田ニコル

「ヤ」

ニコルは10人のうち最後にコメントを求められ「もう漢字残ってないでしょ」と困惑の表情。「テレビでもモデルでもたくさんのことをさせてもらって、幸運の1年でした」と回顧し、「漢字1字は…えっと、やばいの『や』で。漢字作っちゃおう。『八』で。もう20歳になってやばい年だなって」と“ニコル節”を全開させた。

高橋ジョージ

「娘」

長女とは4年近く会えておらず「毎晩、娘の夢を見る。ただ、13歳になったイメージができない」。今年一年を漢字1文字で「娘」とし「来年会って“嬉”にしたい」と期待した。

高田純次

「術」

じつは今年の1月6日に「脱腸」の手術を受けたそうで、今年を漢字1文字で表すとしたら「術」。
ロケ先の茨城県大洗で倒れ、救急病院に運ばれたという。脱腸自体は、高齢の人はあまりならない症状らしいのだが…。しかし、「散歩のしすぎで腹筋が強くなって」しまったことが原因だとか。

島崎遥香

「宝」

島崎は「芸能人みたいな質問!よくテレビで見るので嬉しいです」と声を弾ませ、「“宝”。上手いこと言いませんでした?宝くじの宝でもありますけど、ソロになって初めての1年で、宝物のように充実した1年だったので、それも含めての宝です」と説明した。

宮脇咲良、兒玉遥(HKT48)

「挑」と「楽」

宮脇さんが挙げたのは「挑」。「上半期はほとんどプロレスに力を入れていて(テレビ朝日系『豆腐プロレス』)、自分がなかなか挑戦できないことをできた1年だったなと思います。自分の中で納得していない部分もあるんですけど、挑戦したことで得られたことがいっぱいあったのでよかったなと思います」と満足そうに語った。
兒玉さんは「楽」の文字を。「今年はアルバム発売もあったり、いろんな活動をして、お仕事を日々楽しめたかなと思います」と笑顔。

小倉智昭

「凶」

小倉キャスターは「凶」とキッパリ。小倉キャスターは「今年は本当にいいことがなくて…」とぼやき、「体もいろんな病気もしましたし、番組で占いやると凶が多くて。本当に凶ばかり。番組もちょっと凶かな」。

加藤綾子

「海」

今年の漢字一字を問われ「海」と応えると「取材でたくさん海外に行かせて頂いた。新しい経験ですし、今まで生で観たことない競技に触れて充実した刺激的な一年でした」と振り返った。

山崎夕貴アナ(フジテレビ)

「慌」

山崎アナは「慌」の文字を挙げ、「ここ最近だと、ありがたいことにお仕事が慌ただしかったのと、仕事だけじゃなくて、プライベートも慌ただしかったなと。濃い1年だった」としみじみ。プライベートでは、お笑い芸人のおばたのお兄さん(29)との交際が発覚するも、すぐにおばたの浮気が発覚するというまさに慌ただしい1年だったことを自虐的に触れると、「兄でもよかった」(陣内)「兄かなと思いました」(設楽)と即ツッコミが入り、山崎アナは「いやいやいや、お仕事も頑張りました」と苦笑いするばかりだった。

浅田真央

「新」

「考えてなかったな…。うーん『新』しいかな。『新たに』という自分の気持ちがあるので」と語った真央さん。10日に米ハワイで行われたホノルル・マラソンでは初マラソンながら、4時間34分13秒で見事に完走。12日に帰国したばかりだった。

森且行(オートレース)

「開」

今年1年を漢字一文字で表現するよう求められると、「開」とし、「新しい道が開けた年になりました」と晴れやかな表情を見せ、今後の目標については「日本一になること。まだまだ諦めません」と力強く語った。

桐生祥秀(陸上)

「自」

流行語大賞の特別賞に「9秒98」が選ばれるなど、桐生を中心に回った陸上界の一年。その飛躍の年を「自」の漢字1文字で表現した。「自分自身を考えた一年だったので自分の“自”。良かったことも悪かったことも、いろいろ学んだ年でもあった」と振り返った。

松山英樹(ゴルフ)

「普通」

松山は16~17年シーズンで3勝。5勝のJ・トーマスには水をあけられたが、世界ランクも最高2位まで浮上した。それでも「今年を漢字1文字で表すと何?」と聞かれると「2文字なら“普通”です」と回答。本人に満足感はない。

村田諒太(ボクシング)

「変」

村田は「変」を挙げた。「5、10月の試合を経験してボクサーとしても変わったし、(世界王者という)冠もついた。いろいろと変化があった1年なので」と理由を説明。

中村奨成(野球)

「活」

中村は悩んだ末に「活」を選んだ。
「控えの選手や周りの方の支えがあって、甲子園で活躍できたので」

羽生善治竜王(将棋)

「挑」

「永世7冠」を達成した羽生は、長考はせずにノータイムで色紙に「挑」と筆を滑らせた。「挑戦した1年でした。来年も同じように挑戦する気持ちを大切にしたいです」。来年は現在99期のタイトル数の大台到達、そして大山康晴十五世名人の歴代最多1433勝の更新(現在1391勝)を目指す。

安倍晋三首相

「挑」

自らが選ぶ今年の漢字として「挑」を挙げた。首相は「少子高齢化という大きな壁への挑戦をスタートし、北朝鮮の脅威に国際社会とともに挑んだ」と強調した。10月の衆院選にも言及し、「国難に挑むために総選挙に挑んだ年だった」と振り返った。