米政府、ファーウェイ向け半導体などの製品輸出許可取り消し

５月７日、米商務省は中国通信機器大手の華為技術（ファーウェイ）向けに米企業が半導体などの製品を供給するための輸出許可を取り消したと発表した。写真は上海の同社店舗前で２０２３年９月撮影（２０２４年　ロイター/Aly Song）

Alexandra Alper　David Shepardson

[ワシントン ７日 ロイター] - 米商務省は７日、中国通信機器大手の華為技術（ファーウェイ）向けに米企業が半導体などの製品を供給するための輸出許可を取り消したと発表した。

ファーウェイは先月、インテルの新型プロセッサを搭載した初の人工知能（ＡＩ）対応ノートパソコンを発表し、野党共和党議員らがインテルの半導体をファーウェイに売却するのを許していると強く反発した。

米政府は２０１９年、安全保障上の脅威を理由としてファーウェイを製品輸出制限対象企業に加えたが、それ以降も一部製品の輸出は認められてきた。

ただ商務省は数年がかりでファーウェイへの製品や技術の輸出方針を改めて検証した結果、今回の取り消し措置につながった。

事情に詳しい関係者の話では、幾つかのサプライヤーはこの日に輸出許可が即時取り消されたとの通知を受け取ったという。

商務省は「われわれはどのような（輸出）管理が国家の安全を守り、外交面の利益になるという面で最適かを、絶えず変化する脅威や技術的な環境を考慮しながら、常に検討している。個別案件にはコメントしないが、ファーウェイ向けの特定の輸出許可を取り消したことは認められる」と述べた。

インテルの広報担当者はコメントを拒否。同じくファーウェイに半導体を供給しているクアルコムはコメント要請に応じなかった。