ＪＰモルガン、暗号資産取引所ジェミナイとの取引解消か＝関係筋

　３月８日、米銀行大手ＪＰモルガン・チェースが、暗号資産（仮想通貨）取引所ジェミナイとの取引関係を解消する意向であることが、事情に詳しい関係者の話から分かった。写真はＪＰモルガンの看板。ニューヨーク州で２０１３年９月撮影（２０２３年　ロイター／Mike Segar）

[８日 ロイター] - 米銀行大手ＪＰモルガン・チェースが、暗号資産（仮想通貨）取引所ジェミナイとの取引関係を解消する意向であることが、事情に詳しい関係者の話から分かった。

数日前には、暗号資産関連企業を中心に取引する銀行持ち株会社の米シルバーゲート・キャピタルが、ゴーイングコンサーン（継続企業）として運営能力を巡る疑念について警告したばかり。

ジェミナイはツイッターで、ＪＰモルガンとの関係は維持されていると説明した。ＪＰモルガンはコメントを控えた。

規制当局は銀行に対して、暗号資産関連の顧客との関わりから生じる可能性のある流動性リスクに警戒するよう通達しており、アナリストらは暗号資産企業が米国で銀行パートナーを探す上で選択肢が不足する可能性を指摘している。

米連邦準備理事会（ＦＲＢ）と連邦預金保険公社（ＦＤＩＣ）、通貨監督庁（ＯＣＣ）は先月、銀行は暗号資産関連事業体から預かった資金を監視するための強固なツールを持つべきとの見解を示した。