ＥＵ域内の女性賃金、同業務の男性を13％下回る＝欧州委

欧州委員会は１４日、男女の同一労働同一賃金が欧州連合（ＥＵ）の法律に明記されているにもかかわらず、域内の女性に支払われている賃金は同じ業務を行っている男性より平均１３％少ないと明らかにした。写真は２０１７年１月、英ロンドンで撮影（２０２３年　ロイター/Eddie Keogh）

［ブリュッセル　１４日　ロイター］ - 欧州委員会は１４日、男女の同一労働同一賃金が欧州連合（ＥＵ）の法律に明記されているにもかかわらず、域内の女性に支払われている賃金は同じ業務を行っている男性より平均１３％少ないと明らかにした。

ＥＵは「同じまたは同等の価値のある労働に対する賃金の平等がＥＵ創設の理念の一つ。これは１９５７年のローマ条約に定められている」と説明。「しかし、今年は男女の賃金格差是正が停滞しているほか、何年も緩やかにとどまっている」と指摘した。

こうした事態を受け、ＥＵは賃金の透明性に関する命令を発動し、「同等の価値のある労働」という概念の適用方法の枠組みとともに、技術、努力、責任、労働条件などの比較基準を指定した。法制化には加盟２７カ国がそれぞれ３年以内に国家法として発布する必要がある。

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