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5年ぶり古巣復帰の筒香嘉智、状態は?どこを調整? 対戦した敵将が指摘...1軍昇格ベストなタイミングは

J-CASTニュース / 2024年5月3日 10時0分

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大リーグ時代の筒香(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

大リーグから5年ぶりに古巣DeNAに復帰した筒香嘉智外野手(32)が1軍昇格に向けて、イースタン・リーグで調整を続けている。

主砲の「完全復活」が期待される中、2024年4月30日に神奈川県・横須賀で行われたオイシックス新潟アルビレックスBC戦に「4番・レフト」でスタメン出場し、4打数1安打だった。5年ぶりの日本球界で筒香はかつての輝きを取り戻すことができるのか。

J-CASTニュースは巨人、ヤクルト、西武、楽天でコーチを歴任し、現在オイシックス新潟アルビレックスBCで監督を務める橋上秀樹氏(58)に筒香の現状を分析してもらった。

「一気に技術的なものが落ちたということはない」

橋上氏は30日のDeNA戦で、敵将としてベンチから筒香のプレーを目の当たりにしている。その時、「パッと見た第1印象は日本にいた時よりもほっそりしたというか、小さく感じました」とし、実際に見たバッティングの印象を次のように語った。

「スイング自体にそれほど大きな変化は見られませんでした。より具体的にいえば、アメリカに行く前と比べてスイングと構えはあまり変わっていない印象を受けました。ただ、タイミングにちょっとしたズレがあるのだろうなと。タイミグが合ってバットを振っている打席がファールを含めてあまりありませんでした。少しズレている感じのスイングでした」

橋上氏が見たところによると、この日の筒香は変化球、ストレートともにタイミングがズレていたという。

「あれだけの選手ですから、一気に技術的なものが落ちたということはないと思います。今回は初めて対戦するピッチャーだったが、それを含めて反応やタイミングはもう少し慣れが必要だと感じました。実際、変化球を打って内野のファールフライを打ち上げましたし、ストレートのボール球を空振りしていた。凡打した球種は変化球、ストレートの両方でしたので、どの球種のタイミングがズレていたということはありませんでした」

橋上氏は今後しばらく2軍での調整が必要だとする一方で、筒香の状態はそれほど悪いものではないと推測する。

「筒香の状態は悪い感じではないと思います」

「4打席フルに打席に立ちたいと本人が言っていたようですので、それほど状態は悪い感じではないと思います。状態が悪ければ、4打席全て打席に立ちたいということにはならないでしょう。ちょっと打席を重ねれば、アジャストできるというぐらいにいるのではと思います。コンディション的にベストかといえばベストではないと思う。しかし、ベンチに筒香という存在がいるだけで、相手チームにとっては気になる存在となる」

今シーズンのDeNAは投手陣が安定を欠き、5月1日時点でヤクルトと並びリーグ最下位に沈んでいる。チーム打率(.247)はリーグ2位につけるもチーム防御率(3.41)はリーグワーストだ。

筒香は低迷するチームの「救世主」になれるのか。橋上氏は1軍昇格のタイミングと筒香がチームにもたらす影響についてこう分析した。

「交流戦(5月28日開幕)あたりまできちんと期間を置いて余裕をもって調整にあたれば、1軍の戦力として機能すると思います。無理に調整不足のまま1軍に上げて、たまに代打で起用するという使い方をすると、なかなか数字が上がらない気がします。代打となる打席は数試合に1回となるので、打席に立ちたいという本人の意向とズレが生じる。そうであれば、コンディションを含めてファームの方で試合に出させて打席数を増やした方が、状態が上がるのが早いでしょう。長い目で見れば、そちらの方がいいと思います」

チームは3日から敵地マツダスタジアムで広島との3連戦を控え、6日から本拠地・横浜スタジアムでヤクルト、阪神戦を予定している。

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