「光る君へ」道綱の母と紫式部の出会い…財前直見、裏側明かす
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年4月14日 21時30分
吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の14日放送・第15回では、吉高演じるまひろ(紫式部)と道綱の母・寧子(財前直見)との出会いが描かれ、寧子を演じた財前直見が本シーンの裏側を、ドラマ公式Xなどで公開されたインタビュー動画「君かたり」内で語った。
第15回「おごれる者たち」では、まひろが友人のさわ(野村麻純)と共に気晴らしにと近江の石山寺詣でに向かうこととなった。そこで思いがけず、幼いころより憧れていた「蜻蛉日記」の作者である道綱の母と出会ったまひろは感激。「嘆きつつひとり寝る夜のあくる間はいかに久しきものとかは知る」の文言を巡る寧子の「心と体は裏腹でございますから」との言葉は、まひろを激しく揺さぶった。そんなまひろに、寧子は「蜻蛉日記」を書き綴った理由を明かすと共に「妾はつろうございますから、できることなら嫡妻になられませ」「高望みせず嫡妻にしてくれる心優しき殿御を選びなさい」と妾の辛さを知るからこその助言をした。
「幼いころから蜻蛉日記を幾度も読み、そのたびに胸を高鳴らせていた」というまひろに、寧子は「わたしは日記を書くことで己の悲しみを救いました。あの方(兼家)との日々を日記に書き記し公にすることで妾の痛みをいやしたのでございます」と日記の真意を語る。財前は、本シーンでの寧子の心情について「幼い子にはやっぱり難しいんじゃないかなと思うんですけど、この「光る君へ」でいうと、これから先、まひろが歌を詠んでいく人になるきっかけみたいなことになるのですごく重要な役割をいただいたなと思っていて、しかも母親がいないじゃないですか。「娘がいたらきっとそう言ったでしょう」ということばがちょっとお母さんっていうふうに。先輩なんだけど、ちょっとお母さんの面影を見るみたいなシーンなのかなっていうことがすごく大事ないいシーンだなというふうに思っていました」と解釈を語る。
寧子にとって兼家はどんな存在だったのか。財前は「基本的に亭主元気で留守がいいじゃないかな(笑)。息子(道綱)を独り占めにできたし、ある意味、歌のために必要な人だったっていうこと。歌を書くことで兼家さんという存在が必要だった。嫌いじゃないし、来てくれたらとてもうれしいし、わりと近い存在で必ず膝を触っていたりとか肩をもんだりとかっていう、ふだん兼家さんが見せないことをたぶん寧子の前ではしていたんだろうし、そういうちょっと安らげる場所。観ている人もちょっとフフッてほほえましくなるっていうシーンになったらいいなと思って演じていました」と、段田安則が演じた兼家とのシーンを振り返った。
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