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「スタートレック」カーク船長役のウィリアム・シャトナー、自身のキャリア&リアル“宇宙旅行”の思い出を語る【NY発コラム】

映画.com / 2024年4月3日 12時0分

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 ニューヨークで注目されている映画とは? 現地在住のライター・細木信宏が、スタッフやキャストのインタビュー、イベント取材を通じて、日本未公開作品や良質な独立系映画を紹介していきます。

 「スタートレック」シリーズでジェームズ・T・カーク船長役、「ボストン・リーガル」のデニー・クレイン役で知られる名優ウィリアム・シャトナーを題材としたドキュメンタリー映画「You Can Call Me Bill」が完成し、ニューヨークのリンカーン・センターでプレミア上映が行われた。当日は、シャトナー自身が登壇し、長いキャリアへの想いを吐露していた。彼は一体何を語ったのか――今回は、その内容をお届けしよう。

 俳優だけでなく、ラジオのDJ、SF作家など、様々な分野で才能を発揮してきたシャトナー。本作は、映画、テレビ、芸術など、70年以上のキャリアにおけるさまざまな業績と貢献、長い旅路の本質をとらえた作品だ。なお、世界初のファン所有のエンターテインメント会社「Legion M」によるクラウドファンディング「Fna-First-Financing」で資金が集められ製作された映画でもある。

 同作は、プレミア上映後、ロンドン映画祭、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭などにも出品。監督は、映画「ピープルVSジョージ・ルーカス」のアレクサンドル・O・フィリップが担当している。

 俳優になっていなかったら、どんな仕事をしていたのか――そんな質問に、シャトナーはこう答えた。

 「わからないなぁ、私自身はそれほど体が大きいわけでもなかったので、(アメリカン・)フットボール選手にはなれなかったし、足が速いわけでもない。(身体的に)強くもなく、頭が良いわけではなかった。先生とか……実は、ドキュメンタリーの監督になりたかったんだ。真実を探索することに魅力を感じる。おそらくドキュメンタリーの監督になっていたかもしれない」

 1969年、3シーズンを終えた「スタートレック」は一度打ち切りに。シャトナーは金銭的な余裕がなくなり、東海岸でサマー・ストック・シアターを行っていた。その時点で“俳優業の終わり”を実感していたのだろうか。

 「お金がなくなって、トラックに寝泊まりしながら、お金を貯めて、ビバリーヒルズに住む元妻と3人の子どもを養っていたことがある。そんな状況が続くのであれば『トロントに戻って俳優として生計を立てられれば良い』と考えていた。セールスマンにならなければいけないとは思ったことがなかった。実は6歳の頃から、俳優以外の仕事をしようとは思わなかった。私の周りでよく耳にするのは『もう役者では食べていけない』ということ。これは残念だが、真実だ。有名な人でも生計を立てることが難しいことがあるからね」

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