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定年後の年金が「月22万円」でも、貯蓄が「2000万円」あれば本当に問題ないの? 一生「賃貸」でも暮らしていける?

ファイナンシャルフィールド / 2024年1月10日 2時10分

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近年「老後2000万円問題」などが大きく取り上げられた影響から、より多くの人が老後の生活に向けて資産形成を意識し始めたのではないでしょうか。   定年退職後、仕事を続けたとしても多くの人は収入が減少すると考えられるため、老後の生活資金は年金と貯蓄が中心になるはずです。では年金が月22万円、貯蓄が2000万円あれば、問題なく生活は続けられるのでしょうか。また、固定費の中でも大きな割合を占めるであろう賃貸物件に、定年退職後も住み続けられるのかも大きな問題です。   本記事では、定年後に年金が月22万円、貯蓄が2000万円で生活が成り立つのかどうかを解説します。気になる人は参考にしてください。

自分自身がどれくらいの生活費がかかるか計算する

老後にどれくらいの生活費がかかるかは、人によって異なります。生活設計をするうえでまずは月の支出がどれくらいになるのかを先に計算し、把握しておきましょう。日本年金機構によると、夫婦2人分の老齢基礎年金を含んだ標準的な年金額は約22万円です。
 
月22万円以上の支出があるのなら赤字となり、毎月貯蓄を切り崩しながらの生活となります。「貯蓄が2000万円あれば、そこまで気にしなくてもいいのでは?」と考えるかもしれませんが、無計画に使い続けるとすぐになくなってしまう可能性も十分にあります。生活費を見直し、なるべく月の支出を22万円以内に収めるよう意識しましょう。
 
場合によっては家賃を下げるために引っ越しなども視野に入れる必要があるかもしれません。というのも、定年退職前の給料に合わせた家賃の賃貸物件だと、生活費を圧迫する原因となるからです。賃貸物件に住んでいる限りは家賃の支払いが続くため、将来にわたり無理なく払える物件を選ぶことが生活の安定にもつながります。
 

年金月22万円・貯蓄2000万円あれば生活の心配は少ない

一般的に、年金が月22万円、貯蓄が2000万円あれば生活の心配は少なく、収支のバランスを意識していれば、数十年は手元資金をやりくりして生活できると考えられます。
 
注意しなければならないのが、緊急で発生する支出です。例えば、体調不良で入院したり、冷蔵庫など必要不可欠な家電などが壊れたりした際には数十万円が必要になることもあります。
 
通常通りの生活を続けられるなら生活費だけを意識していればいいのですが、こうした不測の出来事が起こらないとも限らないため、万が一に備える必要があります。
 
賃貸物件なら家屋の破損は家主負担の場合がほとんどのため、建物に対しての緊急的な支出は比較的少ないでしょう。このほか車のローンなどが残っているなら、できるだけ早いタイミングで返済しておけば、支出のコントロールもしやすいといえます。
 

生活費が心配なら再就職も視野に入れる

少しでも安心を手に入れたいなら、65歳以降も働き続けるという選択肢があります。再就職でもらう給与額によっては、年金受給額が少なくなるケースもあります。せっかく働いても年金受給額が減らされてしまうのはもったいないと考えるなら、労働時間を調整するなど働き方も工夫する必要があります。
 

まとめ

年金が月22万円、貯蓄が2000万円あれば当面の生活は心配ありませんが、生活費がどのくらいかかるのかをあらかじめ確認しておき、収支のバランスを意識した生活を送る必要があるといえるでしょう。
 
2000万円という貯蓄額は非常に大きいものですが、病気などいつ大きな出費が必要になるかは誰にもわかりません。不測の支出に備えるためにも、定年退職前から老後の生活設計に取り組みましょう。
 

出典

日本年金機構 令和5年4月分からの年金額等について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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