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燃費改善に役立つ「低燃費タイヤ」とは? 特徴を解説

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月3日 9時20分

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「低燃費タイヤ(エコタイヤ)」とは、その名の通り燃費向上が 期待できるタイヤです。各種タイヤメーカーから販売されており、一度はその名前を耳にしたことがある方も多いでしょう。   しかし実際のところ、低燃費タイヤを履くと燃費は改善されるのでしょうか?   本記事では低燃費タイヤの概要を解説し、燃費向上の効果があるのかをまとめました。「燃費を少しでも上げたい」というドライバーの方は参考にしてください。

「低燃費タイヤ」とは

「低燃費タイヤ」とは、一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATA)が定める基準を満たしたタイヤです。「エコタイヤ」とも呼ばれていて、燃費性能と安全性能が一定レベル以上あるタイヤが「低燃費タイヤ」と認められています。
 
具体的には、以下の基準を満たしたタイヤです。


・転がり抵抗性能の等級が「A」以上
・ウェットグリップ性能の等級が「d」以上

JATAは転がり抵抗性能を上から「AAA」「AA」「A」「B」「C」の5等級に分けており、上位3等級のいずれかであることが低燃費タイヤの条件です。
 
なお、ウェットグリップ性能は上から「a」「b」「c」「d」の4等級に分かれています。
 

転がり抵抗とウェットグリップ性能とは

転がり抵抗とは、「タイヤが受ける抵抗」です。この抵抗には、走行時にタイヤが変形することで生じるエネルギーロスや、地面との摩擦によるエネルギーロス、回転時の空気抵抗によるエネルギーロスなどが含まれます。
 
転がり抵抗性能が高いタイヤは転がり抵抗が少なく、燃費性能に優れます。ウェットグリップ性能とは、「濡れた路面におけるタイヤのグリップ力(タイヤが地面をつかむ力)」です。
 
グリップ力が高いと、濡れた路面でもすべらずにしっかり車を止められるため、安全性に優れているといえます。このように、低燃費タイヤは燃費性能と安全性能が比較的高いタイヤを指します。
 

低燃費タイヤだとどのくらい節約できるのか

公益財団法人 日本自動車輸送技術協会(JATA)によると、転がり抵抗性能が異なる以下3つのタイヤを比較した結果は表1の通りです。


・タイヤA(標準タイヤ)(転がり抵抗性能「B」)
・タイヤB(低燃費タイヤ)(転がり抵抗性能「A」)
・タイヤC(低燃費タイヤ)(転がり抵抗性能「AAA」)

表1

タイヤA
(標準タイヤ)
タイヤB
(低燃費タイヤ)
タイヤC
(低燃費タイヤ)
渋滞走行モード 0 0.37%アップ 1.17%アップ
JC08モード
(都市部での
平均的な走行条件)
0 2.63%アップ 5.07%アップ
高速走行モード 0 3.60%アップ 8.16%アップ

※JATA「タイヤ種別のモード燃費測定結果の比較」を基に筆者作成
 
タイヤAの燃費を0とした場合、低燃費タイヤであるタイヤBとCは明らかに燃費性能が優れていました。また、低燃費タイヤの中で等級が高いタイヤだと、さらに燃費向上を期待できるでしょう。
 

低燃費タイヤは燃費向上に役立つ!ただし等級により差があり

実証実験から明らかなように、転がり抵抗性能に優れる低燃費タイヤは、燃費改善に一定の効果があるといえるでしょう。走行シーンや車種、運転方法など状況により効果の表れ方は異なりますが、少しでも燃費を改善したい方は、装着を検討するとよいでしょう。
 
ただし低燃費タイヤの転がり抵抗性能は「AAA」「AA」「A」と3つの等級に分かれており、JATAの実験では等級が高いほど燃費性能は上でした。そのため低燃費タイヤを購入する際は、等級差も意識するのがおすすめです。
 

出典

公益財団法人 日本自動車輸送技術協会(JATA) 技術解説―自動車用タイヤの低燃費性とその評価方法について2
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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