プリンセスである前に1人の女性として、卓越したセンスと自由な感性でファッションを楽しんだダイアナ元妃。カジュアルアイテムの使い方だったり、着回しのアイデアだったり、その装いはどこか親しみさえ感じさせ、今なお私たちをときめかせる。例えばスウェットシャツの着こなしには、明日にでも取り入れられそうなヒントがたくさん!飾らず、それでいて品位の宿る、ダイアナ元妃のスウェットシャツスタイルを紐解きます。
「ジャケットで引き締める」
スウェットシャツにデニムパンツという王道カジュアルが大人の装いとして完成されているのは、ふくらはぎが隠れるロングブーツの存在感ゆえ。ダイアナ元妃を象徴するアイテムのひとつ、ジャケットは、大きめを選んでいつかの彼女みたいにハンサムに着こなしてみたい。
「レディな着こなしはお手の物」
誰もが憧れるロイヤルレディなのに、プリーツスカートにだってさらりとスウェットシャツを合わせちゃう。女性らしいだけじゃ終わらないその感性は、お洒落を愛する私たちのよきお手本。ハンドバッグやネックレスで気品を添えたら、少しは彼女に近づけるかしら?
「シャツと合わせて上品に」
中に着るシャツの襟デザインで、着こなしにニュアンス付けをするそのセンスと遊び心は、私たちが受け継ぐべきもののひとつ。それから、帽子がわりのスカーフアレンジもね! 彼女が愛用していた《トッズ》の「ディーアイバッグ」をおともに、背筋を伸ばして歩きましょ。
「アクティブなショーツスタイルも素敵」
彼女の飾らないスポーティルックも好き。ゆったりとしたスウェットシャツとコンパクトなショーツのシルエットバランスだったり、足元にボリュームを置くちょっとした計らいだったり、そこにもやっぱり素敵な理由がある。そんな今日も、《トッズ 》のバッグを相棒に。
「白×白でクリーンに演出」
ダイアナ元妃の装いをたどると、白のパンツやスカートをよく着ていることに気が付いた。どうやらこれも品よく仕立てる大事なメソッド。さらに上下白でつなげれば、カジュアルアイテムの組み合わせもクリーンにまとまる。世界一キャップが似合うプリンセスの素敵なアイデア!
photograph_Kojima Yohei (model), Suganuma Shotaro (item)
styling_Akashi Emiko, Kitagawa Saori
hair & make-up_Onishi Akemi, Nagasawa Aoi
model_Simona, Nes
edit_Hino Harumi〈KIP Inc.〉
design_Kawai Hiroyasu〈VIA BO, RINK〉
FUDGE vol.248 2024年3月号より