いつの時代も心惹かれる、憧れブランドのバッグ。2024春夏コレクションで発表されたニューフェイスは、美しいだけでなく実用性もバッチリ。持つだけで気持ちが華やぐ、ワンダーなバッグの魅力に溺れよう。
CHANELのレディなチェーンバッグにときめく
《シャネル》の華やかなピンクが春の訪れを教えてくれた。2024年春夏 プレコレクションのファーストルックを飾ったバッグは、カーフスキンのキルティングやフロントのダブルC など、象徴的なディテールが満載。ショルダーチェーンにはハート型のアジャスターも。
LOUIS VUITTONのモノグラム・パターンとデニムの心躍る共演
2000年代のニュアンスを取り入れた「LV リミックス」コレクションでは、デニムを用いた「クロワッサン」が新登場。ヴィンテージライクな面持ちを、色褪せる事のないモノグラム・パターンがリズミカルに彩る。取り外し可能な1/4 サイズのミニ「クロワッサン」も一緒に。
エルメスの三日月シェイプに思わずうっとり
イノセントな雰囲気が漂う《エルメス》の「プティ・アルソン」は、かつてマルタン・マルジェラが考案したバッグ「ポッシュ・アン・リベルテ」のフックやポケットを踏襲。シボ感のあるカーフスキンと曲線が織りなす、洗練されたルックスにメゾンの品が漂う。
ディオールのふっくらとした表情のトリコに
《ディオール》からはレディを魅了してやまない、“マクロカナージュ”模様のハンドバッグ「ディオール トゥジュール」をセレクト。今季のショーを象徴するシワ加工を施したカーフスキンは、エイジングされた風合いが絶妙。内側の留め具を外すと舟型に変身する。
グッチの進化をし続ける「ジャッキー 1961」
ファーストレディも愛した名品を、新クリエイティブ・ディレクターのサバト・デ・サルノが再解釈。《グッチ》の新たなシグネチャーカラーを纏った「ジャッキー 1961」は、留め具がスナップフックに変わり、付け替え可能なストラップはキャンバス素材もスタンバイ。
バレンシアガの日常に品よく溶け込むトートバッグ
《バレンシアガ》の定番になりつつある「エブリデイ 2.0」ラインは、典型的なキャンバスのショッパーから着想。前後左右、長さの異なるハンドルに加え、取り外せるショルダーストラップが付属した3 way 仕様。よりミニマムになったホワイトと、爽やかなミントカラーは今季の新作。
ロエベの優美で愛らしい「フラメンコパース」
しなやかなメロウナパラムレザーを使った「フラメンコパース」は、サイドのノットをキュッと絞ると、職人が手掛けた綺麗なドレープを堪能できる。レザーを編み込んだハンドルでハンドバッグに、小脇に抱えてクラッチバッグに、ストラップを付けてショルダーにも。
マルニの抱きしめたくなるパフィーなバッグ
毎シーズン胸が弾むカラフルなアイテムを展開する《マルニ》の注目は、プレイフルな「プリズマ」シリーズ。ブラウンとブルーのミニバッグは、ソフトレザー× パッドのふかふか感がヤミツキに。イエローのショルダーバッグは、はっ水性を備えた優等生。
トッズの自由なバッグを好きなフォルムで
クラフツマンシップが宿る《トッズ》の新作「トッズ ダブル アップ バッグ」は、2つのシルエットが楽しめる。内側のスナップボタンを留めればコンパクトなスクエア型に、両サイドを広げれば荷物の出し入れがスムーズに。ラージ、ミディアム、スモール、ミニの4サイズ展開。
ジュンヤワタナベでハードなブラックレザーを謳歌
《ジュンヤワタナベ》がつくるショルダートートバッグは、格子状に組み合わせた牛革とメタルボタンが醸す、エッジの効いたコンビネーションが新鮮。ブランドロゴ入りのインナーバッグが付属し、バッグの中身をカバーできるのが嬉しい。ショートハンドルも付属。
photograp_Furuya Akihiro
styling_Nakako Nao
hair, make-up & nail_Nagasawa Aoi
model_Holly
edit & text_Yamazaki Takamichi
design_Araki Masakuni
FUDGE vol.248 2024年3月号より