中国3隻目の新型空母「福建」の脅威 電磁式カタパルトを3基搭載、大きく戦力向上 「安穏としていられない」河野克俊氏
zakzak by夕刊フジ / 2024年5月7日 6時30分
河野克俊氏が那覇で講演
憲法記念日の3日、那覇市内で開かれたシンポジウムで元統合幕僚長の河野克俊氏が、中国の3隻目となる新型空母「福建」の就役をめぐり、「安穏としていられない」と懸念を示した。果たして、この「福建」とはどのような空母なのか。
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河野氏は「台湾有事は、沖縄の有事」と題した記念講演で登壇。中国について「経済発展に伴い徐々に大陸国家から海洋国家に変貌を遂げた」と指摘。その上で、中国が海洋覇権を狙う中で台湾海峡の緊張が高まる中、「福建」が就役すれば中国の空母は3隻態勢になるため「安穏としていられない」と述べたのだ。
では、その「福建」とはいかなる空母なのか。
中国ではすでに旧ソ連製空母を改修した「遼寧」や初の国産空母「山東」が就役しているが、それらが船首に傾斜がついたスキージャンプ式の甲板を採用しているのに対し、「福建」は、短時間で艦載機が発進可能な電磁式カタパルト(射出機)を3基備えているという。
電磁式カタパルトは、リニアモーターで艦載機を牽引(けんいん)し、加速させることができるため、艦載機の発艦回数を増やせるばかりか、重さの異なる多様な機種も飛ばすことが可能になる利点がある。
さらに、艦載機が搭載できるミサイルや燃料が増えるため、作戦能力も向上するとされている。大きな戦力向上となるのだ。
この「福建」について、中国国営メディアは「国産技術を使った中国初の自主設計の空母」だと伝えている。
しかし、現時点で電磁式カタパルト搭載の空母を配備しているのは米軍の原子力空母「ジェラルド・R・フォード」だけであるため、中国がどのようにして同様の技術を短期間で開発したのかという点を疑問視する声もある。
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