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日本美女目録 山本陽子という女優 交際俳優がみな若くして死去「魔性の女」山本陽子、あっけらかんとした演技にツッコみどころも「青春の裁き」(1965年)

zakzak by夕刊フジ / 2024年5月8日 15時30分

愛らしさと美しさを兼ね備えていた山本陽子(夕刊フジ)

2月20日に81歳で急死した女優の山本陽子。サラリーマンが選ぶ「理想の妻」の1位をキープする一方、「魔性の女」のレッテルを貼られたことも。そんな彼女の足跡をたどる。

ドラマ「白い巨塔」で共演した田宮二郎との不倫関係をスキャンダラスに報じられた。6年後には21歳年下の沖田浩之とも男女の仲になっている。田宮も沖田も若くして死去している。それゆえ「魔性の女」と書かれたのも無理はない。

山本は高校を卒業し野村証券に入社、本社営業の投資相談部でOLを3年経験している。中学時代は人前に出るのが苦手でおとなしい性格だったというから、その後の人生を考えると不思議だ。

21歳のとき、同僚が彼女に黙って日活ニューフェースに応募し、合格してしまった。これが女優業のスタートラインとなった。同期には沖田峻一郎、谷隼人、西尾三枝子らがいる。

ところが最初からいい役がもらえたわけではない。年下の女優の活躍を横目に「自分は役者には向いていないのではないか」と悩んだという。このころ吉永小百合、松原智恵子、和泉雅子の「日活三人娘」人気に水を開けられていた。

転機は1964年に石原裕次郎主演の「赤いハンカチ」で端役を演じたこと。翌65年、「青春の裁き」(小杉勇監督)のヒロイン役がめぐってくる。

渡哲也の主演第2作で当時のポスターには「たぎれ青春の血潮! 大地を蹴って若い力が躍動する世紀の新星・渡哲也の劇場巨編!!」とある。

山本はヒロインの典子役。初めて主役の次に名前が載った。ただ、大立ち回りの最後に、ヒロインが警察に通報するシーンには、「もっと早く通報すればよかったじゃねーか」とツッコむ声がかなりあった。でもそれじゃ映画になりませんよと言いたい。

ラストでやくざの父親が殺された菊雄(渡)が「学校へ行く気分じゃねーよ」というと、典子は「組は解散したんだから、あんなこともう気にしないで」と励ますが、あっけらかんと軽すぎて気が抜ける。しかしこの悲劇性のかけらもないセリフが案外受けたようだ。 =敬称略

(望月苑巳)

■山本陽子(やまもと・ようこ) 女優。1942年3月17日生まれ、東京都出身。第7期日活ニューフェースとして芸能界入りし、63年に女優デビュー。2024年2月20日、81歳で急逝した。

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