県立の伝統校、丸岡の新2年生FW久木達也が印象的な動き。武器のドリブル、シュート、献身的な守備で「周りに頼られるような選手に」
ゲキサカ / 2024年4月1日 16時51分
「新2年生が新チーム多いんですけど、その中で自分含め3年生にも頼るところがあるんですけど、新2年生がチーム引っ張っていけるように、自分的には考えてやっています」
県立の伝統校、丸岡高(福井)が第14回PUMA CUP ㏌ SAKAI U-17(3月25日~28日)に参戦。瀬戸内高(広島)戦は左サイドに入ったFW久木達也(新2年=高槻ジーグ出身)が印象的な動きを見せていた。
前半、強烈な右足ミドルを枠へ飛ばすと、さらに左サイドからのドリブルでDFの前に潜り込んで前進。「自分、体ちっちゃいんで。スピードも全然ないし、相手をぶち抜くとかはできないですけど、相手の前に瞬間的に入って突破していくのは自分でも得意としてる部分なんで、それを活かしている感じです」。アグレッシブな動きで攻撃を引っ張った久木は、守備面でもチームに貢献していた。
自陣PA付近まで戻って相手を挟み込み、インターセプトも。「ここに入学した当初は、そういう守備のところでよく先生からも言われてたんで、大きく成長できたんじゃないかなと思います」と頷く。だが、チームは抜群の動きを見せた瀬戸内MF長村星波(新3年)に2ゴールを許すなど5失点。エースFW西村心(新3年)が1点を奪い返したものの、1-5で敗れた。
久木は「(個人として)できてたかもしれないですけど、チーム負けてしまったんで、まだまだ課題が残るかなと思います。点がまだ取れてなかったんで、もっと結果にこだわってやっていきたいです」と悔しがる。武器であるドリブルを得点に結び付けられるように、よりシュートも磨いていくことを誓っていた。
昨年は守備面が課題となり、出番を掴むことができなかった。「全然試合に絡めなかったんで、今年はその悔しさをぶつけて、出れるように頑張っていきます」。そして、「前からの守備っていうのはこの丸岡の魅力でもあると思うんで、続けながら、あとはやっぱり攻撃の決め切るとか、守備から攻撃に繋げられるように、チームでも、個人的にもやっていきたいです」と意気込んだ。
丸岡は西村やMF久津見颯(新3年)、MF安嶋琉生(新3年)、新リーダーのMF奥村風磨(新3年)といった選手権の経験者を残し、新2年生もMF小関彼方人ら特長のある選手たちがいる。
その中で久木は「(まずは)今年、プリンス((リーグ北信越)2部優勝目指してチーム全員でやっていきたいです。(個人としては)得点王を狙って頑張りたいと思います」と宣言。2年生アタッカーはFWリオネル・メッシに憧れるが、この日のように攻撃面だけでなく、献身的な守備でもチームに貢献する考えだ。
「(自分は)献身的な守備を。やっぱり前の選手の守備っていうのは後ろの選手を助けられると思うんで。周りに頼られるような選手になりたいです」。昨年の悔しさを忘れずに努力を重ね、攻守両面で県立の雄、丸岡を助ける。
(取材・文 吉田太郎)
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