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名門復活を目指して”新生・赤い彗星”が始動! “伝統と革新”。東福岡初のOB監督が目指すのは日本一

ゲキサカ / 2024年4月6日 10時47分

 そうした様々な経験を経て、満を持して指揮官となった平岡新監督。名門復活に向け、想いは誰よりも強い。

「OB、学校、関わっていただいている方のサポートを受けながらしっかり戦っていきたい一方で、重圧はかなり感じています。全ての責任は自分。覚悟は持たないといけない」

 いかにして平岡新監督は東福岡を鍛え上げ、在るべき姿を取り戻していくのか。平岡新監督は言う。

「東福岡の伝統は勝つこと。そして、(元監督で現コミュニケーターの)志波(芳則)先生から受け継いだモノはシンプルイズザベストの考え方。それがサッカーの基本にあるので、継承していくつもり」

 ベースは恩師から教わったこと。その一方で独自のカラーも出していく考えを持っている。
 
「結果を出すために取り組んでいく中で、アクセントを入れていきたい。ドリブラーの育成なども含めて。そこの面白さはあるので、ちょっと取り入れながら鍛えていきたい」

 そのアクセントのひとつが、東福岡伝統のシステムに固執せずに戦おうとしている点だ。恩師である志波コミュニケーターや森重前監督は伝統の“4-1-4-1”をベースに戦ってきた。近年は守備を重視し、4-2-3-1のシステムで戦うケースもあったが、このサイドアタックを生かすための布陣は“赤い彗星”の代名詞とも呼べるモノだった。しかし、平岡新監督はテコ入れを決断し、最適解を探しながら様々なシステムを試している。

「戦術は選手の個性次第。常に伝統通りにできればいいけど、そうはいかないときも多いので」

 就任してからは様々な布陣にトライ。4-1-4-1や4-2-3-1だけではなく、4-4-2や3バックなどにもチャレンジするなど、選手の特長を見極めながら答えを探してきた。その狙いについてこう話す。

「相手のフォーメーションを見た上でポジションのギャップができるところに人を配置したい。サイドで数的不利な状況が続いているのにそこで勝負し続けるのは違う。であれば、中の人数を増やしてそこで戦った方が優位に進められる。大学に行けば、いろんなフォーメーションに触れると思うので、大学に行ってから選手も楽になるはず。そっちの方がサッカーをやっていてもっと面白いと思えるはず」

 また、積年の課題とされてきた守備面の構築にも着手しており、プレスの掛け方やブロックの作り方は徹底的に落とし込んできたという。

「守備のところは徹底してやってきた。組織的な守備や攻守の切り替えや対応力。あとは粘り強さと球際。そういう部分はかなりやり込んでいる。粘り強さを持った選手を育成できれば、彼らはきっと大学やプロに行っても粘り強いプレーや強靭なメンタルで生き残っていけるようになるはず」

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