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“雑草”青森山田が自信に繋がる1勝!プレミアEAST開幕戦で市立船橋に2-0勝利!

ゲキサカ / 2024年4月6日 23時59分

 市立船橋は0-1の後半開始から、選手権の青森山田戦で同点弾を決めているU-17日本高校選抜FW久保原心優(3年)とMF桑原理統ナーテ(3年)を同時投入。7分には、MF山本一誓(2年)のボレーシュートがゴールを脅かし、直後にも峯野の突破を起点とした攻撃からチャンスを作る。

 青森山田は前半、セカンドボールの攻防で苦戦する時間帯も。それでも、後半はベンチからの指示で相手攻撃時のスライドが向上した。連続した守備で相手の攻撃を封鎖。市立船橋は相手のファーストDFを剥がすも、次のパスやスピードアップしたいところでのパスを青森山田DFに次々と引っ掛けられてしまう。

 青森山田はDFラインも堅かった。この日、ボランチを務めてきた10番MF谷川勇獅(3年)を右SBとして起用。相手が2トップへのロングボールを増やしてくる中、谷川と小沼の両SBとDFリーダーのCB伊藤柊(3年)、CB福井史弥(2年)の4バックが安定した守りを続けていた

 市立船橋は相手の縦に速い攻撃とハイプレスを凌ぎながら反撃を続ける。そして41分、左サイドから仕掛け、PAで折り返しを受けた久保原がマークを外して右足シュート。だが、ボールは右外へ外れてしまう。すると45+2分、青森山田は中盤でのルーズボールから交代出場のFW大沢悠真(3年)が思い切り良くミドルシュート。GKの意表を突く一撃がゴールを破った。「多分、プレミアって苦しい時間、ラストの時間って出てくるんで、あそこで変化つけられるのが大沢」(正木監督)と“切り札”起用されたFWが値千金のゴール。青森山田が2-0で勝利した。

 市立船橋の峯野は「青森山田はやっぱり決めるところしっかり決めて、守備もしっかり守れてたので、ああいうチームがやっぱ勝ってくのかなと思って。ほんとに悔しかったです」と語る。一方、青森山田のキャプテンマークを巻いた小沼は、「ペナ(PA)の中での隠す守備だったり、シュート打たせない守備っていうのが、自分たちは春遠征終わってからずっと練習の中でもキーワードとしてやってきたんで。それが今日の試合に出て良かった」と頷いた。

 新チームはなかなか結果が出ず「危機感しかない状況でずっと練習していた」(小沼)という状況から、まず守備を構築して勝利。小沼は「ほんっとに大きいと思います。 個人としても、チームとしても、これからの山田としても、ほんとに安心した勝利です」と喜んでいた。ただし、選手たちは試合後の整列前には「次があるぞ!」の引き締めの声。自信となる白星だったが、高い目標を持つ選手たちに満足感はない。

 この日はセカンドチームもプリンスリーグ東北1部開幕戦で勝利した。正木監督は「競争っていうのが出てくると思うから。指導者としては嬉しいですよね。どんどん出てくるというのは」。“雑草”の青森山田はまだまだこれから。昨年の経験者や新戦力、そして青森に残った選手たちによる競争を経て、次は開幕2連勝を目指す。
後半45+2分、FW大沢悠真(左)が追加点
青森山田が自信となる1勝
(取材・文 吉田太郎)

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