5年ぶり、令和初開催の自衛隊サッカー大会、厚木マーカスが最多21回目の優勝
ゲキサカ / 2024年4月22日 20時16分
互いに退かない戦いに大きなうねりが起きたのは、互いにFWを投入した後半12分だった。空自三補は、後半15分に右からのクロスを投入直後のFW橋本開(東京国際大出身)がヘディングシュートで合わせたが、ポストに嫌われた。一方、厚木マーカスは、その1分後に右からの侵入で最終ラインを破り、投入されたばかりのFW森川侑哉(びわこ成蹊スポーツ大出身)がGKをかわして勝ち越し点をマークする。
空自三補は、その後のピンチをGK篠原歩夢(大津高出身)を中心にしのぎ、FW橋本を起点に攻め返した。しかし、後半30分に相手ゴール前の混戦を生み出しても、押し込みきれず。逆に、厚木マーカスは後半37分にFKの流れから左クロスをDF湯江俊太(東海大出身)が戻りながらの技ありヘッドで押し込み、4点目。さらに後半40分、MF工藤を起点にFW森川が自身2点目となるダメ押しの5点目を流し込んで勝負あり。それでも、空自三補はアディショナルタイムに意地の一発を見舞った。途中出場のDF佐久間怜旺(日体大柏高出身)が左から相手の背後にパスを送ると、FW橋本が豪快な左足シュートをたたき込んだ。
5-3で逃げ切った厚木マーカスのFW坂倉は、同チームで20年プレーして来たベテラン。この大会を最後に引退する。「開催されない時期に引退を迎えて悔しがっていた選手の思いも背負ってプレーした。陸海空の異なる幕や別の基地に属する仲間と意思の疎通を図れる機会。自衛隊の体育振興に携わる仲間も多い。あらためて開催意義を感じた」と話し、大会と、大会を通した連係を仕事に還元するサイクルの継続を期待した。
(取材・文 平野貴也)
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