不発から復活した細谷真大「去年の感覚が戻ってきている」パリ五輪の扉開く2戦連続弾
ゲキサカ / 2024年4月30日 7時50分
[4.29 AFC U23アジア杯準決勝 日本 2-0 イラク ドーハ]
2試合連続ゴールは得点感覚を取り戻した証拠となった。U-23日本代表FW細谷真大(柏)は前半28分に先制ゴール。その直後にはベンチにいた仲間のもとに駆け寄った。「チーム全体で(ゴールを)決めたらベンチに行こうと。ちょうどこっち(ベンチ)側だったので行けてよかった」と笑顔を見せた。
冷静さが光ったゴールだった。前半28分、MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)が中盤から最前線に浮き球のロングパスを放った。「(藤田が)前を向いた瞬間に動き出そうと思っていた。試合前から話していたわけでもなかった。すごく感覚的にあっていた」。オフサイドラインぎりぎりで抜け出してPA内へ。相手のマークを反転しながらかわし、狙いすませた右足シュートを決めた。
「難しい形ではあったが、しっかり落ち着いて止められた。冷静になれてよかった」。クラブでも長くゴールから遠ざかっていた。最後に決めたのは昨年11月25日のJ1第33節・サガン鳥栖戦だったが、今大会の準々決勝で約5か月ぶりの公式戦ゴールを決めた。
昨シーズンはJ1リーグで14得点を挙げた。その実力がなくなったわけではないことを、細谷は今大会の2ゴールでそれを実感した。「取れるという自信も出てきている。去年みたいな感覚が戻ってきている」と胸を張った。
今年1月にはA代表メンバーとして、今大会と同じくカタールでアジア杯を戦った。チームの敗退によって、それは悪い思い出となった。大会前には「いい思い出に変えたい」と意気込んでいたが、それもあと一歩で実現ができるところまで来た。「しっかり優勝して帰りたい」。決勝の相手は2年前のU23アジアカップで敗れたウズベキスタン。「前回勝てなかった相手でもある。しっかり借りを返したい」とリベンジを誓った。
(取材・文 石川祐介)
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