広島強化部長からJリーグ入閣の足立修氏「日本の問題はここ」ポストユース改革へ!! エリートLの反省踏まえた“U-21新リーグ”設立構想も浮上
ゲキサカ / 2024年5月2日 21時34分
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は2日、フットボール委員会のメディアブリーフィングを開き、ポストユース(19〜21歳)世代の育成・強化を目的とした新リーグ創設を検討していると明らかにした。
ポストユース世代の強化・育成に向けた議論は、Jリーグが現在進めている選手契約制度の抜本的改革と並行して実施中。Jリーグでは現在、新人の年俸上限460万円などが定められている「ABC契約」を撤廃する方針が固まりつつあり、クラブ間の選手獲得競争が白熱することが予想される中、ハイレベルな競争に身を投じる若手選手の出場機会確保を促す必要性が出てきているためだ。
新たな選手登録制度の下では海外リーグの事例も参考にし、ポストユース世代の強化・育成のため、U-21世代の選手は選手登録枠の制限なしに保有できるなどの制度を検討中。その一方、保有人数が多くなっても出場機会につながらなければ効果がないため、U-21選手をJリーグ公式戦で多く起用したクラブへのインセンティブに加え、出場機会を与えるような新リーグの立ち上げも検討しているという。
若手選手の育成・強化を巡っては2021年、Jリーグエリートリーグが立ち上げられたが、わずか2年で廃止。出場可能選手のレギュレーションが緩く、練習生のテストや年長選手のコンディション調整に使われるケースが多くなったことで、大きな成果が得られなかった。新リーグではエリートリーグの反省も活かし、よりポストユース世代の育成・強化に特化することを念頭に置いた制度の検討を進めていく構えだ。
フットボール委員会によると、ポストユース選手の育成・強化で重点を置くのは①年間15〜20試合フル出場できる環境、②日々の練習を重ねて試合を迎えるというサイクル、③有観客の前で成績目標(タイトルなど)に向かって試合をする—という真剣勝負同様の環境。16〜20年にはFC東京(19年まで)、G大阪、C大阪のU23チームがJ3リーグに参加していたが、この成果も一つの参考材料となっているようだ。
U-23チームのJ3リーグ参加に関するフィードバックでは、当該3クラブから「当時はすごく大変だったが、その時の選手がトップチームで活躍している」という前向きな総括があった様子。またMF久保建英(ソシエダ)、MF堂安律(フライブルク)といった日本代表の主力選手を輩出していることもあり、他のJ1クラブの強化担当者からは「もう一回やるのならぜひやりたい」という声も多く挙がっているという。
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