[MOM947]中央大FW星野創輝(4年)_10番エースが待望の今季初ゴール「僕も早くプロに」盟友との高めあいを誓う
ゲキサカ / 2024年5月4日 20時58分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.4 関東L1部第4節 東洋大1-2中央大 味フィ西]
開幕4戦目での今季初ゴールに安堵の表情をみせた。押され気味の前半を無失点で耐えた中央大は、後半10分、FW持山匡佑(3年=静岡学園高)のポストプレーからこぼれたボールにいち早く反応したFW星野創輝(4年=横浜FMユース)がエリア内から左足で流し込む。劣勢を覆す先制点になった。
入学後初の1部リーグを戦った昨季は、21試合に出場してチーム最多となる7ゴールを記録。下位に低迷する苦しいシーズンとなったが、1部参入プレーオフでは星野の得点によって勝利し、今季の1部残留を決めた。そして最終学年で背負うと決めた背番号10。「チームの中でも僕に預ければ点が取れるという意識を植え付けないといけないと思っている」。強い覚悟を持ってシーズンに入っている。
「今年は僕ら自身でも行けるんじゃないかという感覚は持っています。結果も今日みたいについてきつつある。でもまだ今は押し込む回数も少ないし、クロスも合わないので、もっと要求していきたい。もちろん要求するからには決めないといけないけど、今日みたいに結果を出せればと思っています」
横浜FMユース時代には同学年に高校3年生の6月にトップチームと契約したFW津久井匠海(現沼津)がいた。間近にいたからこそ、彼の凄さは肌で感じてきた。「一番は彼のメンタル。高校1年生のデビュー戦で見ている人の誰もが彼にしか目がいかないくらいの勢いがあった。肝が据わっているところは俺も学ばないといけないと思っていつも見ていました」。盟友は今季より沼津に完全移籍した。「僕も早くプロになって、逆に彼に刺激を与えられれば」と今後も高めあえる関係性の継続を期待する。
何より星野自身もプロ入りに近づいていることを感じている。オフには名古屋グランパスのキャンプに参加。水戸ホーリーホックの練習にも帯同した。「グランパスは身体能力や大きな武器がある上で技術や高さがあった。慣れればやれる感覚はあったし、水戸に行った時も全然やれる感覚はありました」。大学で結果を残せば道はひらける。「結果を出していれば見てくれると思っている。頑張るしかないのかなと思っています」。“マイペース”を強調する中大の10番が、大学サッカー界で存在感をみせていく。
(取材・文 児玉幸洋)
●第98回関東大学リーグ特集
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