今季初先発で「亀の甲より年の功」を証明 セ・パのベテラン2投手の貫禄ピッチング
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月17日 11時35分
唐川(C)日刊ゲンダイ
16日、セ・パ2人のベテラン投手が今季初先発で躍動した。
まずはロッテの唐川侑己(34)だ。童顔ながら、今季がプロ17年目のベテラン右腕。140キロ台のカットボールを軸に、西武打線を6回わずか1安打無失点に抑え、勝ち投手の権利を得て降板した。
2008年の入団以来、先発ローテーションを支え、かつては直球とスライダーをメインにしていたが、18年シーズン途中に中継ぎに転向してからは、カット主体の投球に変更。それが再転向した先発でも功を奏した形となった。
とはいえ、降板直後の七回にリリーフの西村が逆転3ランを被弾。18年以来、2112日ぶりの先発勝利は消え去ったが、「先発・唐川」の復活アピールを印象づけた投球だったのは間違いない。
いずれも勝ち星は得られなかったものの…
そして現役最年長、御年44歳の左腕、ヤクルトの長老こと石川雅規である。こちらは好調中日を向こうに回し、5回6安打無失点。打線の援護がなく、勝ち負けなしで降板した。
石川は今季1勝でもすれば、球界トップとなる「23年連続勝利」に並ぶ。山本昌、工藤公康、三浦大輔の3人しか達成していない大記録だ。
しかも、石川はこの記録をルーキーイヤーの02年から続けている。入団1年目から昨季までの22年連続勝利は、主に阪急で活躍した米田哲也と並ぶトップタイ。23年連続となれば、単独1位だ。
亀の甲より年の功。いずれも勝ち星は得られなかったものの、ベテランの貫禄を十二分に見せつけた唐川と石川だった。
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