レッドソックス吉田正尚トレード危機…「5年総額120億円」の働きできず18試合で打率.215と低迷
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月20日 11時55分
吉田正尚(C)共同通信社
レッドソックス・吉田正尚(30)が日本時間19日のガーディアンズ戦のスタメンを外れ、2試合連続でベンチを温めた。
吉田は試合後、「(2戦連続欠場は)チームの判断。試合に出たときにしっかり結果を出せるようにしたい」と前を向いたが、置かれた立場は極めて厳しい。
渡米2年目の今季は開幕から不調で、ここまで18試合に出場し、65打数14安打の打率.215、1本塁打、8打点。メジャー2年目のデュラン(27=打率.301、1本塁打、9打点)に左翼の定位置を奪われ、DHに甘んじている。
球団は昨オフ、クレイグ・ブレスローGMが新たに就任。開幕前には年俸総額を削減する目的で、吉田(年俸約27億8000万円)と守護神ジャンセン(同22億4000万円)の2人を放出するとの話が米メディアを騒がせた。実現には至らなかったものの、ここにきて2人のトレード話が再燃。地元メディアなどによれば、エース右腕ジオリトがトミー・ジョン手術を受けるなど、4投手が故障で離脱し、手薄になった先発を補強するため、吉田とジャンセンを交換要員として他球団に打診しているという。
レ軍は首位ヤンキースと3.5ゲーム差のア・リーグ東地区最下位ながら、10勝10敗で勝率5割をキープ(19日現在)。昨季同様、混戦状態になりつつある同地区で辛うじて踏みとどまっている。先発陣さえ揃えばポストシーズン進出は可能なだけに、早くもチーム再建に動き出したのだ。
もっとも、ここまで7試合で0勝0敗4セーブ、防御率2.70とまずまずのジャンセンはともかく、不振な上に、27年までの5年総額約120億円の契約を結んでいる吉田の獲得には難色を示す球団は少なくない。
ローテの整備を図りたいブレスローGMは吉田の年俸の一部を負担してでも先発の補強に動く方針だという。
2度の首位打者を獲得したオリックス時代の面影はすっかり消え失せた吉田のトレードに応じる球団は現れるだろうか。
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