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【タイ】高すぎる外国人料金に南部ピピ島で抗議デモ

Global News Asia / 2017年2月22日 22時48分

外国人料金の見直しを求める地元民たち。(タイテレビ報道画像より)

 2017年2月22日、タイメディアの報道によるとタイ南部のリゾート地ピピ島で、地元の観光に携わる人々が、外国人への国立公園の入域料金が高すぎると抗議デモ行い、観光用ボートなどが海岸線を封鎖するなどした。

 タイ南部ピピ島は風光明媚なリゾート地として、近年国内外の観光客が多く訪れている。またダイビングの基地としても多くの愛好家たちに親しまれている。一帯は、タイ国立公園の中にあることから、同地を訪れる際には一定の入域料を支払うことになっている。

 タイ人が大人40バーツ(約130円)なのに対して、外国人は大人400バーツ(約1300円)と10倍もの入域料金が徴収されている。(子供はそれぞれ半額)地元関係者らは、外国人とタイ人の料金設定の差は、地域へ来ようする観光客の足を鈍らせているとして、今回大規模な抗議デモが行われる至った。

 デモは、プラカードを手にした関係者らが公園事務局などへ詰めかけ、外国人料金を現行の半額にするように要求した他、海上を600隻もの船で封鎖する形でも行われ、当局への強い不満を表明する形で行われた。

 タイの国立公園では、こうした外国人料金は古くから設定されていた。また過去には、担当の役人が来場者の数を偽り、差額を横領していたことが何度も発覚していた。しかし、地元民が抗議という形に出たのは今回が初めて。この背景には、長引く不況と軍政による締め付けのために、収入が限られた事業者、労働者の不満と不信感が表面化したとも見てとることもできる。

 この抗議に対する当局の対応は、まだ報じられていない。しかし、他の国立公園へも飛び火する懸念もあることから、慎重な対応が求められている。
【翻訳/編集 : RD】

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