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子のいない夫婦…夫の急死で、妻がかけられた「まさかの追い討ち」

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年3月13日 18時45分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢化が進む今、「相続トラブル」はより一層身近な話題になりました。「はやめに相続対策を始めていれば…」という声は尽きません。本記事では、事例とともに相続トラブルについてみていきます。

相続人の無知が生む悲劇

親族が亡くなって遺品整理をしていたら「あれ、これなんだろう…」と全く存在を知らなかった代物を発見した。そんな経験はありますか。

夫婦の間では、お互いの趣味に干渉しないこともあるでしょう。生前こそは関係性を保つための「適度な距離」が必要だったかとは思われますが、不干渉が思わぬ悲劇を生むことも……。

“夫が亡くなって1年が過ぎ落ち着いたなかで、Dさんはそろそろ部屋を片付けようと思い立ちました。部屋には夫が集めるのが好きだった茶道具や美術品が遺されています。しかし、置いたままでは整理がつかないため、インターネットで見つけた不用品回収をしてくれる業者を依頼しました。

そして、回収しに来た当日、業者はこう話しました。

「不用品回収・片付け費用は合計で〇円になります。あとは、一応こちらの焼き物や絵画は値がつきますが、まとめて5000円くらいにしかなりませんし、こちらで処分いたしますね」

そのときDさんは、部屋が綺麗さっぱりしたことで、処分した古美術品に関しては特に気にもしておらず、業者が言ったことにも疑問を持ちませんでした。しかし、それから数か月が経って、このとき、ほとんど処分価格同然で回収された茶道具、絵画が、実は100万円で取引されていたことが判明したのでした。” 『円満相続をかなえる本』より

このようなトラブルは防ぐには、相続対策が何よりも重要となります。

●財産の生前整理

●遺言書の作成

●(家族仲が悪いときは)関係性の修復(可能な限り)

「なんだ、そんなこと簡単にできるじゃないか」と思うもの。しかし、いつでもできるからこそ相続対策を先延ばしにした結果、思わぬ病気や認知症、突然の事故等に見舞われ、気づいたときには手遅れ……というケースが後を絶たないのです。

次の事例はまさにその典型といえるでしょう。

夫の即死でまさかの人物が登場し…

“斉藤さん夫婦には子どもがなく、人も羨む仲の良い夫婦でした。ところが、勤務先からの帰り道に斉藤さんが交通事故に遭い、即死してしまったのです。”

“斉藤さんが亡くなり、妻はすべての財産は自分が相続できると思い、夫名義の預金を下ろしに銀行に行きました。すると、戸籍謄本や遺言書、遺産分割協議書が必要と言われたのです。そして書類を整えるうち、音信不通の義母も相続人になると知りました。数ヵ所の市役所へ照会した結果、ようやく母親の居所を突き止め、連絡がつきました。ところが、義母は過去の反省もなく、遺産の分割を要求してきたのです。突然の夫の事故死で、もちろん遺言書もありません。”『相続大増税の真実』より

子どものいない夫婦で配偶者が急死し、故人の両親が存命だった場合、義両親は当然に相続権を持っています。たとえ夫婦間の関係性が良好でも、「義家族とはどうにも……」という方も少なくないでしょう。疎遠だった親戚と遺産めぐってドロ沼争いは何とも避けたいものです。

兄弟姉妹(甥・姪)以外の相続人に、最低限保障された相続財産の割合のことを「遺留分」と呼びます。たとえ遺言を残していたとしても、「納得いかない! 遺留分を請求する!」と相続人の誰かが遺留分侵害額請求をすれば、遺産争いが勃発してしまう可能性が……。

恐ろしい争続の実態。いつ何があっても問題のないように、事前の情報収集が求められます。

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