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〈高配当株探しのポイント〉「1株あたり利益(EPS)」から読み取れる重要情報とは?【著名FPが助言】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月7日 13時15分

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(画像はイメージです/PIXTA)

老後資金はいくら準備しても不安が募るもの。だからこそ、「配当金」という不労所得が得られる、高配当株投資にチャレンジしましょう。ここでは、安心して投資できる企業かどうか、EPSを見て判断する方法を伝授します。※本記事は、著名FPの頼藤太希氏・高山一恵氏の共著『マンガと図解 50歳からの「新NISA×高配当株投資」』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

「営業利益率経常利益率が高い」なら、儲かっている企業

◆利益を出せる会社か確認 

企業全体の売上のうち、本業の利益がどれくらいあるかを示すのが営業利益率です。一方で、経常利益率は本業とそれ以外の財務活動で発生した収益と費用を考慮した利益の割合を表します。

この数値が高いほど儲ける力があり、かつ配当も出やすいといえます。

営業利益率の平均値は約4%といわれており、10%以上あると優良企業とされます。経常利益率も平均値や優良企業のラインは同程度となっています。いずれの指標も、10%以上あると投資対象として優良な銘柄です。

例えば、ローンを組む際の信用保証を行う企業である全国保証は、営業利益率が約79%あります。加えて予想配当利回りは3%超で、11期連続で増配を行っていることから、高配当株投資の対象として優れているといえるでしょう(2024年2月時点)。

営業利益率や経常利益率などは、各証券サイトの銘柄検索の際に、スクリーニング機能を用いて絞り込み・確認ができます。

「1株あたり利益」が年々増加しているなら、利益を出せる企業 

◆EPSで収益性を確認する 

「1株あたり利益」は、企業が発行した株で集めた資金を元手に、どれほどの儲けが得られたかということを、1株あたりで算出したものをいいます。一般的にEPSと呼ばれています。

要するに、1株あたりいくら儲けたのか、その収益性を見る指標で、株主にとっては投資した分で利益が出せる企業かどうかを見るのに重要な指標です。

せっかく投資したのに、企業が十分にその資金を生かせず利益を出せないようなら、投資する意味は薄れてしまいます。EPSは、自分の大切なお金を託すに値する企業か判断するための重要な指標といえるでしょう。具体的には当期純利益を発行済株式数で割ると算出され、数値が高いほど企業の収益性が高いといえます。

また、EPSから読み取れるのは収益性だけではありません。その推移を見ることで、企業の成長性をはかることができます。EPSが増加していれば、以前よりも効率的で収益性の高いビジネスを展開していると考えられます。

頼藤 太希 株式会社Money&You 代表取締役

高山 一恵 株式会社Money&You 取締役

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