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外国人観光客も興味津々? 東京駅の新幹線ホーム上に出現したハイテク無人店舗に行ってきた! 気になる万引き対策は……

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月15日 16時22分

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どんな店舗なのか

 駅構内にある「Kiosk」店舗などの運営を手掛けるJR東海リテイリング・プラス(名古屋市)は4月15日、無人店舗「TOKYO BANANA express」の概要を報道陣に公開した。同店舗は東海道新幹線 東京駅16・17番線ホーム上にあり、18日オープンの予定だ。どのような仕組みになっているのか、筆者が取材した。

 新店舗の仕組みは次のようになっている。

 店舗には、洋菓子の製造・販売を手掛けるグレープストーン(東京都中央区)の「東京ばな奈『見ぃつけたっ』」(4個入と8個入)、「シュガーバターサンドの木」(10個入と14個入)、「東京ばな奈『見ぃつけたっ』ブリュレタルト」(5個入と8個入)がそれぞれ並べてある。

 商品はガラスケースに入っている。購入しようとして手に取ると、店舗上部にあるカメラと棚に設置されたセンサーで商品を判別。商品を持って無人のレジ前に来ると会計が始まる。レジの画面に購入した商品一覧が表示されるので、問題なければ「次へ」をタッチ。支払い方法を選択するという流れだ。現金には対応しておらず、バーコード決済、クレジットカード、交通系電子マネーで支払いをする。

 店舗のシステムを提供するのは、TOUCH TO GO(東京都港区)だ。同社はこれまでファミリーマートの無人店舗運営などに携わってきた。

 従来の無人店舗は屋内で展開することが多かったが、新店舗はホーム上にある。同社の阿久津智紀社長によると、従来と違って「カメラが外を向いている」「外国人観光客の利用が多く見込まれる」「商品を手に取ってから購入するまでのスピードが速い」といった特徴があり、解決すべき技術的課題がいくつかあったそうだ。

 万引き対策はどうなっているのだろうか。実際に筆者が商品をガラスケースから取り出そうとすると「商品を手に取っていただき、ありがとうございます」という人工的なアナウンスが聞こえた。利用客にこうした声掛けをすることで、万引きを防止したい考えだ。店舗は基本的に無人だが、商品の補充は他の店舗と同様にスタッフが定期的に実施する。

●なぜ無人店舗にチャレンジ?

 なぜ、JR東海リテイリング・プラスはこうした店舗にチャレンジするのか。同社の担当者によると、店舗の人手不足解消という側面はあるものの、主たる目的は「新しい購入体験を楽しんでもらうこと」だという。また、発車時間に間に合うように急いで土産を買いたいというニーズに対応する狙いもある。

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