今みんなが見てるアニメはこれ! 「Amazonプライム視聴ランキング」 3位は『第七王子』2位は『ダンジョン飯』1位は…【2024年5月版】
Fav-Log by ITmedia / 2024年5月6日 13時51分
新旧問わず世界中のアニメや映画が視聴できる「Amazonプライム」。5月の視聴ランキングトップ10は春アニメが始まったことにより、大きく変動したものの『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』など”異世界転生もの”が引き続き好調です。
今回は「Amazonプライム5月の視聴ランキング(日本)」の上位3作品のアニメを紹介します。何を見ようか迷った時の参考にしてみてください。
本記事は、Amazon.co.jpのプライムビデオ視聴ランキング(2024年5月4日20:00現在)に基づいてランキングを集計しています
●Amazonプライム5月の視聴ランキング:3位『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』
春アニメとして放送が始まった、”バブみ”全開の異世界転生アニメ『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』(通称、第七王子)。近年人気ジャンルであり今期も多数放送されている”異世界転生もの”の中でトップクラスの人気を獲得している作品です。
その魅力を支えているのは、なんと言っても冒頭からフルスロットルで展開される”バブみ”描写の数々。主人公のロイド・ディ・サルームは前世では魔法の才能に恵まれず不遇の死を遂げた青年ですが、サルーム王国の第七王子として圧倒的な魔力を秘めた天才となって転生を遂げます。
前世では才能と血筋に恵まれず追求できなかった大好きな魔法を、転生後に徹底追及し極めていく物語です。転生した直後から、周りには可愛らしいメイドのお姉さんたちがおり、主人公ロイドのことをあやしているところからスタート。
10歳に成長してからも教育係を務めるメイド・シルファを筆頭に、ロイドの愛らしさにメロメロのメイドのお姉さんたちが、我先にとロイドを抱きしめたり、甘やかしたりします。時にはメイドたちとロイドで一緒にお風呂に入り、あやされるような場面も……。幼児退行願望を全力で満たしてくれる、”バブみ転生もの”として楽しめる1作です。
また”第七王子”なので王位継承からは遠く、いわゆる継承権争いなどの競争から離脱して好きな魔法を存分に追求できるというのも本作の魅力です。学校や会社での日々の競争に疲れた人や、自由を感じたいという人にもピッタリのアニメと言えるでしょう。
●Amazonプライム5月の視聴ランキング:2位『ダンジョン飯』
冬アニメは『葬送のフリーレン』や『薬屋のひとりごと』、『マッシュル-MASHLE-』など非常に豊作だったこともあり、やや人気が抑えられていましたが、2クール目を迎えた『ダンジョン飯』が2位にランクイン。
第3話までの内容が劇場版として先行上映されたことで話題を呼び、アニメーションとしての質も非常に高く、毎回のように劇場版クオリティーの内容が見られることもあって、引き続き注目を集めている作品です。
物語はダンジョン内でレッドドラゴンに、主人公ライオスの妹ファリンが捕食されてしまうという衝撃的な展開からスタート。ファリンの魔法によって地上へ戻されたライオス、マルシル、チルチャックの3人はファリンがドラゴンに消化される前に助け出そうと、再びダンジョンへ挑戦することに。しかしパーティーを辞退する者がいたり、金欠だったり、何より食料がなかったりと、とにかく条件が悪過ぎる……。
そこでライオスはダンジョン内にいる魔物たちを食料にできるのではないかと考え、迷宮内で自給自足しながらダンジョンの深奥へもう一度目指すことを決めます。本作の魅力は現実には存在しない魔物たちをどのように調理するのか、魔物の生態なども考慮して具体的に描写されている点です。
歩きキノコや大サソリ、干しスライムを使って水炊きを作ったり、バジリスクや魔力草などを用いてジューシーなローストバジリスクを作ったりと、本来は食べないことになっている魔物をさまざまな知識や料理技術によって工夫し、美味しく仕上げていきます。
迷宮内の生態系や魔物それぞれの特徴も1つずつ丁寧に設定されているため、どのレシピにも説得力があり、魔物を食べたことがないはずの私たち視聴者も不思議と食欲が刺激されます。これまでベールに包まれていた異世界の食の世界が垣間見える他に類を見ない1作です。
●Amazonプライム5月の視聴ランキング:1位『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
『第七王子』や『ダンジョン飯』を抑えて1位に輝いたのは、4月29日から見放題配信が始まった『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。水木しげる生誕100周年を記念して作られた、鬼太郎が誕生するまでの鬼太郎の父の活躍を描く作品となっています。
去年の11月公開当初は目立った宣伝が無かったこともあり、それほど認知されていませんでしたが、SNS上で絶賛の声が上がり口コミで人気が拡大。10週連続で観客動員ランキングトップ10入りを果たし、第47回日本アカデミー賞「優秀アニメーション作品賞」を受賞。一種のカルト的な人気を得た注目作が配信開始ということで今度は宣伝がしっかりと展開され、5月は『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が首位を獲得するに至りました。
物語は廃墟と化した哭倉村(なぐらむら)に鬼太郎たちが訪れるところから始まり、目玉の親父が70年前の過去を振り返ります。昭和31年、特殊な薬をもとに日本の財界を操っていた龍賀一族。謎に包まれた龍賀一族を探るため、帝国血液銀行の勤め人・水木は龍賀一族が住む哭倉村へ潜入。同時に行方不明の妻を探して、鬼太郎の父も同じく哭倉村へ入り、2人は運命的な出会いを果たします。
村では龍賀一族の当主・時貞の死を受けて、財産や跡目争いが始まる中、殺人事件が発生。村へ迷い込んだよそ者、水木と鬼太郎の父はそれぞれの目的のために協力し動き始めるのですが、そこには村に隠された因習と、龍賀一族繁栄の恐ろしい真実が眠っており……。
『犬神家の一族』のような村社会の不気味な因習をベースに、村の外へは出られない中で謎を解明していく、クローズドサークル的な作りをしている映画です。原作者・水木しげる氏の名前を与えられた主人公・水木が、戦争経験者であり戦時中の壮絶で理不尽な体験を思い起こすシーンなども非常に印象的です。
戦争体験と戦後世界を描きつつ、戦争で失ったもの、戦後の経済復興の影で失われた人間性など、極上のエンターテインメントでありながら、踏み込んだ風刺性も内包しており、質の高い映画体験が味わえます。現代にも通ずる普遍的な人間の業が表現されているので、まだ見ていない人はぜひチェックしてみてください。
●Amazonプライム5月の視聴ランキング:トップ10
10位:『転生したらスライムだった件』
9位:『怪獣8号』
8位:『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』
7位:『マッシュル-MASHLE-』
6位:『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』
5位:『ゴジラ-1.0/C』
4位:『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』
3位:『ダンジョン飯』
2位:『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
1位:『ゴジラ-1.0』
●Amazonプライム5月の視聴ランキング:”怪獣”と”異世界転生”のつばぜり合い。日本らしさ(強み)がはっきり表れた
5月は”怪獣”と”異世界転生もの”がにらみ合うようなランキングとなりました。1位にアカデミー賞視覚効果賞に輝いた『ゴジラ-1.0』、5位にそのモノクロ版である『ゴジラ-1.0/C』、さらに9位には『怪獣8号』がランクインし、”怪獣もの”の勢いが見られました。
その他はすべてアニメーション作品となっており、宮崎駿氏の『君たちはどう生きるか』と『ゴジラ-1.0』がアカデミー賞を受賞した状況と重なるような、怪獣とアニメに強い日本のコンテンツらしさを感じさせるランキングになっていると言えるでしょう。
4月29日から見放題配信となった『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が2位に食い込んでおり、1位の『ゴジラ-1.0』と同じく”戦後復興の時代”を舞台にしている点で共通するのは興味深いポイントです。コロナショックからやや回復傾向にある今の時代と、劇中で描かれる戦争から立ち直ろうとする戦後の経済復興の時代状況が、”ディザスター後の世界”という点で重なり、そうした混乱の中でもがく人々の姿に無意識にシンパシーを感じているところがあるのかもしれません。
また4位の『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』や8位の『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』、10位の『転生したらスライムだった件』など、10作品中5作品が”異世界転生あるいはファンタジー系”のアニメ作品で、引き続き根強い人気を獲得しているジャンルとなっています。
『葬送のフリーレン』や『薬屋のひとりごと』などの超人気作が放送を終えたことも影響してか、冬アニメから2クール連続で放送している『ダンジョン飯』が盛り返し、ベスト3に入っているのも印象的です。『推しの子』や『葬送のフリーレン』に続く”初回拡大放送”の戦略を打っている同作ですが、上記の作品と同様に高いクオリティーを実現しており、成功例の1つとして仲間入りしている状態と言えます。
放送終了してなお人気を維持している7位の『マッシュル-MASHLE-』や9位の『怪獣8号』、日によってはランクインすることもある『忘却バッテリー』などジャンプ原作のアニメも好調です。
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