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露伴の初恋の決着を目撃せよッ! テレビ初放送・映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」を楽しむ3つのポイント

ねとらぼ / 2024年5月5日 18時5分

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映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(画像は映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」公式サイトから)

 誰にでも少し背伸びした恋の思い出はあるだろう。荒木飛呂彦の大ヒット漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)に登場し、プライドの高い俺様キャラとして振る舞う岸辺露伴(きしべろはん)も例外ではない。

 露伴はジョジョファンから非常に人気があり、スピンオフ漫画『岸辺露伴は動かない』が不定期で連載中。NHKで実写ドラマ化(主演:高橋一生)されたのに続き、2023年に映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」が満を持して劇場公開となった。

 「ルーヴルへ行く」では初めて露伴の青春時代が描かれるので、彼に対するイメージがガラッと変わること間違いなし。また、ジョジョシリーズを読んだことがない人にもオススメしたい作品で、上質なアートミステリーとして大いに楽しめる。5月6日15時55分からNHK総合でテレビ初放送となる本作の見どころを3つ紹介しよう。

●1.露伴も経験した思春期の男子あるある

 天才漫画家・岸辺露伴は、ネタ集めのために国内外問わず取材へ行く。向かった先で遭遇するのは、妖怪やら祟り(たたり)やら怪現象ばかり。彼は、相手を「本」にして記憶や思考を読む能力「ヘブンズ・ドアー」を持っていて、それを駆使してピンチを切り抜ける。今作はパリのルーヴル美術館へ赴き、この世で最も邪悪な呪いを持つ「黒い絵」の謎を追う。

 パリへの出発前、露伴は「黒い絵」のことを聞いた青春時代を思い出す。この露伴の回想シーンが見どころの1つ目だ。

 当時の露伴(長尾謙杜)は17歳。漫画家デビュー前で、他人に堂々と原稿を見せる勇気もなかった頃だ。彼は下宿先で知り合った女性・奈々瀬(木村文乃)に作品を読ませてと言われても、なかなか応じない。

 この奈々瀬に露伴は一目ぼれしていた。彼女は年上のきれいなお姉さん。ミステリアスな大人の女性にひかれるのは、思春期の男子あるあるだ。露伴はつい彼女を目で追ってしまうが、奈々瀬の勘は鋭く、彼女は視線を向けられたことに気付く。バレた露伴は冷や汗が止まらない。

 ジョジョシリーズで描かれてきた露伴はクールかつ自信家。だから今作の回想シーンを見ていると、露伴よ、君もしっかり青春していたんだなと感慨深くなる。

 露伴は奈々瀬と交流を重ねるも、突如別れのときがやってくる。彼は、のちに大ヒットとなる漫画を執筆していたが、奈々瀬が露伴の漫画を読んで激怒。涙しながら原稿をズタズタに切り裂き、下宿先から姿を消す。彼女はなぜそんなことをしたのか? 露伴はただ呆然(ぼうぜん)とするばかりだった。

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