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福島県双葉郡、医療崩壊の危機

Japan In-depth / 2017年1月11日 7時0分

高野病院は、患者の命を最優先に原発事故が起きても避難しなかった。

公立であるか、民間であるか、など関係ない。医療者としての使命を果たすために、孤軍奮闘してきた老医師の存在を思うと心が震える。

福島県の顔色ばかり窺い、「報道機関としての使命」を失った地元紙には、高野医師の記事を書く資格はない。



(引用終わる)


私は、岩澤氏の主張は正鵠を射ていると思う。いま、双葉郡の医療は崩壊の瀬戸際にある。関係者全員で知惠を絞るべきだ。このような経験は、広野町の住民だけでなく、日本社会にも有益だろう。それは、高野病院のケースが、我が国の将来像だからだ。


我が国の財政状況では、診療報酬は切り下げざるを得ない。消費税も上がる。一方、地方都市の多くは人口減が進み、やがて高齢者も減る。一方で、医師・看護師不足は深刻で、調達コストは高騰する。今後、医療機関の経営状況は加速度的に悪化する。


当面は、故高野院長のように、オーナー院長が低報酬で長時間労働することで対応するだろう。ただ、限界がある。高齢の院長が亡くなったり、内部留保を使い果たせば、「倒産」するしかない。病院が地域の中核医療機関の場合、地域医療は「頓死」する。


どのような救済スキームを準備すればいいのだろう。医療機関が国公立だろうが、民間だろうが、関係ない。住民視点にたち、ソフトランディングの仕方を議論すべきだ。

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