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調査報道メディア「ワセダクロニクル」編集長に聞く (上)

Japan In-depth / 2017年2月19日 11時30分

渡辺:会員は会員ですけど、寄付会員ですね。韓国の調査報道メディア「NEWSTAPA(ニュースタパ)」もそれなんですよ。あれも寄付会員で、月1口1000円とかで、額は人それぞれでしょうけどそれが4万人いるわけです。恒常的に寄付が入ってくる。

安倍:4万ってすごいですよね。十分やっていける。毎月4000万円以上。で、ワセダクロニクルには研究所からお金出ているんですか?

渡辺:出てないんです。だから自分たちで自前で。招聘研究員がいくばくかの参加費を払っているんですけど、それ以外は自分たちで。だから、大学当局のお金が研究所に入ってそれが我々に回ってくることもないんですよ。

■独立した一人のジャーナリストを育てたい

安倍:さっき学生に教えているっておっしゃったのは、ワセダクロニクルとして教えているというわけですか?研究所として教えているわけではなく。

渡辺:いえ、研究所としてもたまにイベントをやったりとかあるんですけど、我々が今一緒に学生メンバーとして入れている子たちを実践を通してクロニクルとして教えています。

研究所のプロジェクトなのでワセダクロニクルも。その辺の建付けはややこしいかもしれないですけど、当然僕も招聘研究員なわけですよ編集長でも。

安倍:学生はインターン、ボランティア?

渡辺:インターンというわけでもないですよね。だから学生は別に単位が取れるわけでもなく、教育がメインなんですよね。あくまでも彼らの自発的なもの。学生を受け入れるにあたっては、研究所の花田先生とか所属している教授兼研究員、他大学の人が、自分のところの学生でジャーナリズムコースをとっていて、ある程度の基礎知識を身につけた上で、さらにやる気があってぜひ参加したい、という学生を推薦してもらっています。

安倍:ということは早稲田の学生だけではないんですね?

渡辺:そうですね。青学と、日大と、立教の教授が研究所にいてですね、そこの学生さんたちですね。

安倍:日本の大学ってジャーナリズム学科ってないじゃないですか。それに代わるような機能というかそういうものをお作りになりたいということですか?

渡辺:マスコミ学科とは違うと思っているんです。いわゆるジャーナリズム教育っていうのと、マスコミで働きたいというのとはまたちょっと違うと思っていて。それは独立した一人のジャーナリストを育てるためにはどうしたらいいかというところなんで。

安倍:彼らが新聞社に入るとか、テレビの記者になるとかというのは想定していない?

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