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主体思想の変質が拉致問題の源流 金王朝解体新書その8

Japan In-depth / 2017年7月28日 0時0分

それ以上に、キム・イルソンという人物は、イメージとして作り上げられたカリスマ性だけではなく、本当に統率力があったのだろうと考えられる。38度線を突破しての南進=武力統一が結果的に失敗に終わったにもかかわらず、権力基盤が崩壊しなかったことは、その証左と考えてよい。

ところが、なんたる皮肉か、1970年代以降、北朝鮮の統治理論が変質しはじめた。理由は、これまた皮肉と言うべきか、韓国の経済成長である。

建国当初の北朝鮮が、ソ連からの援助もあって、経済面で韓国を圧倒していたことはすでに述べたが、今度は、ヴェトナム戦争でともに血を流した見返りという要素もあって、米国から韓国への投資が急拡大し、日本の後を追うようにして経済が急成長しはじめた。

そうなってみると、もともと人口では3倍近くも多い韓国は、軍事面でも北朝鮮を上回る勢いとなってきた。

キム・イルソンは、この自体に焦りを感じはじめたらしい。

韓国、そして日本に対する諜報活動が強化され、テロ・ゲリラ戦の手段も多様化し過激化した。

拉致問題も、この文脈で順を追って理解して行く必要がある。

次回はその話を。

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