バルセロナで世界最大規模の水産物見本市開催(スペイン、日本)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月2日 0時30分
世界最大規模の水産物見本市「シーフード・エキスポ・グローバル(SEG)2024」が4月23~25日、スペインのバルセロナ国際展示場(Fira de Barcelona)で開催された。2024年は同見本市の30回目の節目で、ベルギー・ブリュッセルからバルセロナに移転して3回目の開催。主催者発表によると、87カ国から2,244社の水産物や水産加工設備関連企業が出展し、67カ国・地域のパビリオンが設置された。来場者数は、バイヤーとサプライヤーを合わせて3万5,000人以上と推計され、特に水産養殖技術や設備関連企業、物流会社に加えて、日系企業としてはイオントップバリュなど、小売りや食品サービス、流通部門でまとまった数量の購入が見込まれるバイヤーの参加が増えたとした。
日本からは、日本ほたて貝輸出振興協会と日本養殖魚類輸出推進協会がブースを設置したほか、日系企業としては、極洋、辻野、ニッスイグループのノルディック・シーフード、福一漁業、マルハニチロなどが単独出展した。
ジェトロは、ジャパンパビリオンを設置し、日本の水産物・水産加工品関連企業や調味料、加工食品メーカーなど18社が出展した。また、日本食普及の親善大使(2022年日本食海外普及功労者表彰受賞者)のロジャー・オルトゥーニョ氏と、バルセロナで日本食レストランを展開するシェフと連携し、毎日2回、出展者の商品を用いた調理デモを行い、カキやノリ、ハマチ、ホタテに加えて、植物性由来のサーモンやマグロなどを、刺し身やすし、照り焼きや天ぷらにして試食提供した。試食したレストラン関係者からは、「日本産ハマチの質の高さを実感した」「日本産ホタテの甘さとやわらかさに感動した」などのコメントが寄せられた。出展者からは、「調理デモには多くのバイヤーが集まり、商品の試食や試飲をしていただける機会が増えた」「バイヤーから質の高い商品の引き合いがあったので、次回は出品商品を増やしたい」「スペインだけでなく近隣のEU加盟国での日本食の広がりを感じた」などのコメントがあった。
次回のSEGは、2025年5月6~8日に開催の予定。
ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)
ジャパンパビリオンにおける調理デモの様子(ジェトロ撮影)
(神谷萌々子、田中佳恵)
(スペイン、日本)
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