熊本の味千拉麺がオープン、コロンビア初の日本外食チェーン(コロンビア、日本)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月15日 13時0分
熊本の「味千拉麺」が4月11日、コロンビアの首都ボゴタ市のオフィスビルやレストランが集中するエリアでオープンした。コロンビアで日本の外食チェーン店がオープンする初のケースとなる。味千拉麺(ラーメン)は海外14カ国に600店舗以上出店しており、今回のコロンビアで15カ国目。
味千拉麺ボゴタ店の外観(ジェトロ撮影)
オープニングセレモニーには、同チェーン展開を行う重光産業(熊本県菊陽町)の重光克昭社長も熊本から駆けつけ、髙杉優弘・在コロンビア日本大使をはじめとする日本関係者や地元関係者らと開店を祝った。店舗内は2フロアー約120席で、カウンターや掘りごたつ式の席も設けられ、日本製の製麺機で麺を製造する様子を見ることができるスペースもある。16種類のラーメンのほか、唐揚げ、ギョウザ、キムチ、おにぎりといったサイドメニューも充実しているが、5月にはさらにメニューを増やして本格オープンの予定だ。
同店を運営するコロンビア人共同経営ファミリーは、中南米数カ国でのコールセンター事業、コロンビア国内でのレストラン事業を手掛けている。彼らは12年前に味千拉麺を知り、国外出張の度に店舗を訪れるほど味を気に入った、根っからのファンだという。日本と同じ味を再現するため、日本から直接輸入する食材も多く、コロンビアでは出回っていないものも多い。このため、店舗オープン用の輸入食材の通関に大幅な時間がかかった。1号店の生みの苦しみを乗り越え、今後はメデジン、カリなど地方主要都市への展開にも取り組みたいと意気込んでいる。
経営者夫妻と重光社長(ジェトロ撮影)
米州で味千拉麺はカナダに11店舗、米国に8店舗、パナマに3店舗存在するが、南米ではコロンビアが初の進出先となる。重光社長は「コロンビアでの反応を見つつ、今後の中南米他国への進出も検討したい」とコメントしている。
(木村香菜)
(コロンビア、日本)
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