妻から夫へのDV 子どもに及ぼす影響という観点から
JIJICO / 2016年5月30日 9時0分
妻から夫へのDV 子どもに及ぼす影響という観点から
妻から夫へのDVは正当化されることが多い
「妻から夫へのDV」が増えている。この背景には「身体的に劣る女性が男性に暴力をふるえるのは、『女性は弱者』や『女性の人権』を盾にすれば男性は手出しができないこと。
たとえ男性が反撃をしてきても、世間は女性の味方になってくれる。
この心理的な安心感が、女性が男性に暴力をふるう要素の一つ」と前回のコラムで述べてきました。
今回はその続きで、こういった要素が子どもに及ぼす影響ついて述べていきます。
妻から夫へのDVに対しては男性を擁護する声がある一方、「女性が強くて男性がだらしないだけ」「女性はもっと困っているから構わない」「これぐらいでDVと言われたら女性が迷惑」という声があるのも現実です(ワイドショー等ではこのような声が錦の旗として取り上げられることもあります)。
私も成人後、女性から暴力を受けたことがありますが、相手女性の言い分は「男の暴力と女の暴力は力加減が違うから構わない」でした。
また、「女性を怒らせるようなことをした男が悪い」という主張もよく聞くパターンです。女性の方も身に覚えはないでしょうか。
妻から夫へのDVは子どもに多大なる悪影響を及ぼすことに
人それぞれによって見解はまちまちでしょうが、心配されるのは「悪いのは男性で女性には問題がない」という主張を繰り返す母親の元、子どもがどのような影響を受けるかです。
子どもは親の背中を見て育ちます。
「弱い立場を主張すれば何をしても許される」「自分を正当化すれば、何をしても構わない」「自分は悪くない。悪いのは相手」という母親の姿はしっかりと子どもにも受け継がれ、子どもも他者に対して同様の態度を取るようになるでしょう。
学校現場で起こっているトラブルの中にも、「子どもが大人を攻撃しても大人は反撃できない。何かあっても世間を味方にすれば大丈夫」等という「弱者」や「権利」を盾にしたものが少なからずないでしょうか。
「弱者」や「権利」を主張しすぎると周囲が引いてしまうことも
「弱者」や「権利」を錦の旗にすれば、自分の主張は通るかもしれません。
しかし、こういった態度は一時的には通用しても、トータル的にみると社会の中では通用しません。
このような態度を取り続けいると、やがては周囲から敬遠され、社会的に孤立する人生を歩みかねないのも周知の事実です。
女性が強いのか、女性の主張が正しいかはさておきます。
要は人に暴力をふるうこと。
つきつめれば、人が嫌がるようなことをしても構わないのかということです(女性から暴力を受けて嬉しい男性はいないと思います)。
子どもは親の言うことは聞かないが、親のやった通りに行動します。
「自分を正当化」する母親の姿を見て育った子どもは、同じく「自分を正当化」する性格になりかねないのです。
(中原 崇/社会福祉士)
この記事に関連するニュース
-
離婚後の「共同親権」導入へ 歓迎と不安の声 運用面の今後の課題は? 先行するオーストラリアで起きている問題点とは?【報道特集】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月18日 20時32分
-
中内佑記者ルポルタージュ“共同親権” 親権は誰のために 賛否に揺れる声を聞く
STVニュース北海道 / 2024年5月13日 17時59分
-
相場は数十万円〜数百万円だが、離婚で「慰謝料請求」ができないケースとは…「最も多い原因」ではもらえない!? 【弁護士の助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月13日 10時0分
-
サレ妻と取り巻きのママ友に立ち上がれないほどの復讐を受けました…ボス的存在から陥落した32歳人妻が迎えた「散々な顛末」【後編】
ananweb / 2024年5月12日 20時44分
-
「誰のための制度なの?」骨抜きにされた共同親権制は女性の社会進出を「妨げる」仕組みになってしまった(中)
OTONA SALONE / 2024年5月11日 21時1分
ランキング
-
1「殺害も頼まれた」 那須2遺体 「指示役」を殺人容疑で再逮捕へ
毎日新聞 / 2024年5月18日 23時0分
-
2大阪・枚方市のマンションで19歳の女子大学生が刺され死亡、26歳無職男を殺人容疑で緊急逮捕
読売新聞 / 2024年5月18日 23時13分
-
3「戦争ではなく虐殺」 ナクバの日に合わせ、大阪でガザ侵攻抗議デモ
毎日新聞 / 2024年5月18日 21時23分
-
4岸田政権、台湾と協調維持 中国刺激回避も意識
共同通信 / 2024年5月18日 21時30分
-
5能登観光復興へ「輪広げる」 石川・七尾の道の駅が再開
共同通信 / 2024年5月18日 21時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください