NHK『光る君へ』“三浦翔平の脇チラ”からどうしても目が離せない理由
女子SPA! / 2024年4月28日 8時46分
三浦翔平instagramより
摂関政治の陰謀うずまきながら、表上は平安貴族たちの優雅を描く『光る君へ』(NHK総合、毎週日曜日よる8時放送)ほど、見る者の妄想をかき立てる大河ドラマはない。
藤原道長(柄本佑)、藤原公任(町田啓太)など、藤原氏の役者は揃うが、特に道長の甥である藤原伊周にはかき立てられる。
イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、三浦翔平扮する伊周の“脇”に注目する。
◆藤原伊周のエレガンス
NHK『光る君へ』公式ページにある人物紹介では、藤原伊周がこう説明されている。「道隆の嫡男。才色兼備の自信家の青年」。
つまり、ときの関白・藤原道隆の長男であり、学識に優れ容姿も美しかったというのだ。
演じるのは、三浦翔平。確かに才色兼備にしか見えない。試しに、清少納言による『枕草子』23段からも引用しておこう。清少納言は、一条天皇の中宮・定子に仕えていた。定子は、道隆の娘であり、伊周の妹である。
ある昼のこと。やってきた伊周の服装を詳細に書き綴る清少納言は、そのセンスに好意的だ。桜の直衣を着た伊周の洗練されたたたずまいが、読者の目にも鮮やかに浮かぶ。伊周のエレガンスは続く。
◆カメラ移動が色っぽい理由
「月も日もかはりゆけどもひさにふるみむろの山の離宮どころという古歌をゆるゆると謡い出される」(田中澄江現代語訳)と書かれている通り、万葉集の古歌をゆったり謡う伊周の風雅な様子が極まる。
そんな清少納言の若干のひいき目を手引として、ドラマ内の伊周を見るとどうだろう。第11回。花山天皇(本郷奏多)を出家させ、退位させるという藤原兼家(段田安則)による陰謀が首尾よく運んだ。
陰謀の参謀担当・安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)に挨拶する場面で、伊周が初登場。まず背中を写したあと、カメラは下手側の父・道隆(井浦新)から上手へ滑らかに移動し、伊周を捉える。
このカメラ移動がやけに色っぽい。その理由は、『おっさんずラブ-リターンズ-』(テレビ朝日、2024年)で井浦と三浦が演じた愛すべきカップル役(浦々コンビ!)がこの親子の残像となって重なるからだろうか(浦々親子!)。「お初にお目にかかります」という伊周の第一声は、桃色の吐息だ。
◆35歳・三浦翔平の整合性
伊周は、続けて「私はもう大人です」と発言する。「自信家の青年」という人物紹介をよく表すフレーズだけれど、待てよ。確かに三浦が演じる伊周は、大人の青年に見える。当時の慣例としてすでに成人しているとはいえ、現代の感覚からすると年齢的にはまだ少年。
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