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「たしかに最低の教師だけど...」浜松日体高バレー部体罰について球界の野良犬・愛甲猛が吠える

TABLO / 2013年9月23日 13時0分

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 最近ニュースでやってた浜松の学校で起きたバレー部顧問が生徒をビンタしてる事件だけど、ありゃヒドイ。ビンタしてる先生に愛情を感じない。ビンタ自体の良い悪いは人それぞれの見解があるから何とも言えないけど、それよりあの先生は権力を楯に見せしめにビンタして、怖がってる生徒を見て優越感に浸ってるだけの最低なセンコーだ。

 あれじゃ生徒も可哀想だ。でも先生以上にガッカリしたのが、その場面を携帯で録画してYouTubeにアップした生徒だ。時代なのかもしれないけど、そんな暇あったら、その場でビンタを止めろよ、と思う。

 俺の子供だったら、「卑怯なマネすんじゃねぇ」って殴ってるかもしれない。なんで向かって行かないのかって言えば相手が先生だから怖いという言い訳が帰って来るんだろう。

 何にしても俺には卑怯な行動にしか感じれないな。所詮チクリでしょ。しかしチクリも進化したなぁ。親は何やってんだろうね? ビンタした先生は言語道断だけど、生徒が何かをやらかしてビンタに到ったわけでしょ。そこは無視なのか。多分、その程度でビンタはないでしょ、とか色々言うヤツが居るんだろう。

 俺が高校一年の時、グランド整備でトンボでのマウンドの円書きが丸くないって理由で(因みに別の1年生ピッチャーがやったんだけど)連帯責任で1年生ピッチャー全員、手を上げて砂利の上に2時間正座、最後にアップシューズで往復ビンタ。一人は鼓膜が破れたかな。

 こんなことが定期的にあった。このことを母親に言ったら、帰って来た言葉が「お前らが悪いからだろ」って。昔は悪いことをしたら痛い思いをするって教育が学校でも家でも当たり前だった。それが良いとは言わないけど、俺も息子と娘は時に殴って育てたよ。でも愛情持って殴ったし、殴られた方も愛情感じて殴られてた。今回の事件は、それが全然感じられないのだ。

 殴った先生も生徒に愛情ないし、殴られた生徒も先生も好きじゃないだろうし、YouTubeに動画をアップした生徒は先生に対して憎しみすら感じられる。以前、バスケットの名門高でも顧問がキャプテンに体罰を与えて自殺しちゃったって事件があったけど、亡くなったキャプテンの家族には御悔やみを申し上げます。

 ただ、何で死を選ぶんだろう。理不尽なセンコーと何で戦わないんだ。そして何で親はそれを全力で守ってやらないのか。それより何で親は死を選ぶ様な教育していたんだ。

 やっぱりどっちの事件も犠牲になってんのは高校生だ。幾らイキがったって所詮10代のガキだぜ。悪いのは学校と教師だろうけど、親の教育も問題だと思う。何でクローズアップされないんだろう。もっと強い子に育てろよ。子は親の鏡だぜ。親が弱けりゃ子も弱くなるし、親が卑怯なら子も卑怯なマネするぞ。

 人を非難する前に自分達の事を見つめ直すことも大事じゃないかな。

 学校のセンコー達には、大事な子供達預かってんだから、上の顔色ばっかり伺ってないで本気で子供達と向き合って欲しいし、親は親で「子は天からの授かり物」と言って甘やかして顔色伺いながら育てるんじゃなくて、俺は「子は天からの預り物」だと思って、時に厳しく精神的、肉体的にも強い子に育て上げ、社会に送り出すことが親の役目だと思っている。

 そして、それをサポートするのが学校及び教師の役目なんじゃないかな。それが教育なんじゃないの。体罰の是非を問うのも大事だけど、時にビンタも必要な時もある筈だ。口で言ったって分からんガキが多いから。

 あとは大人達が体罰で何を伝えるかが問題なんじゃないか。痛みだけなのか、ハートなのか......。俺は幼稚園からプロに入っても色んなビンタを受けて来たから良く分かる。心に響くビンタもあるんだ。

 この平和ボケした日本の中でも立派な親御さんも立派子供も沢山居ます。ただ、今一度大人達が教育だの体罰だの上部だけの話や報道をするんではなく、本気で子を育てると言うことを考えるべきじゃないのか。

 何か俺ごときが偉そうな事言っちゃったけど、あくまでも俺の解釈です。また、不適切な言葉もあったと思いますが、あくまでも野良犬・愛甲の言葉だとご容赦願えればと思います。



Written by 愛甲猛(元プロ野球選手、野球評論家)

Photo by photostock

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