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「えっ…!?」フロントガラスが突然「バリン」! 夏は炎天下で突然「割れる」ことも! その原因と対処方法をプロに聞いた

くるまのニュース / 2023年7月8日 7時10分

クルマを運転していると、走行中に突然フロントガラスに「ヒビ」が入ってしまうことがあります。一体何が原因で発生し、そしてどのように対処すればよいのでしょうか。

■ヒビの「放置」は絶対にNG!

 クルマを運転していると、走行中に突然フロントガラスに「ヒビ」が入ってしまったり、あるいはふとしたときにガラスが割れていることに気づくことがあります。
 
 これは一体何が原因で起こり、ヒビができてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。

 フロントガラスにヒビが入ってしまう原因ですが、その多くが「飛び石」によるものだと判明しています。

 飛び石とは、道路上に落ちている石が他のクルマのタイヤに弾かれて自車に衝突する現象です。

 この飛び石がクルマの車体にぶつかると、ボディがへこんだり、塗装が剥がれるなどキズが付いてしまうのですが、フロントガラスに当たった場合にはヒビが入ってしまうことがあります。

 では、もし飛び石でフロントガラスにヒビができたときにはどのように対処すれば良いのか、自動車ディーラーに勤務する整備士に話を聞いたところ、以下のような返答がありました。

「フロントガラスにヒビが入ったときの鉄則として、まず絶対にヒビを放置しないようにしてください。

 現在のクルマのフロントガラスは『合わせガラス』と呼ばれる、樹脂層を2枚のガラスで挟んで圧着した構造となっており、非常に割れにくく貫通もしにくい作りになっているために、飛び石でヒビが入ったとしても一般的なガラスのように一気に粉々に割れてしまうことはありません。

 そのせいか、ちょっとした割れ目の場合には『ヒビぐらい後で考えればいいや』と放置されるケースを見かけます。

 しかしこれが危険なのです。

 フロントガラスのヒビを放置していると、クルマが走行した際の振動や風圧が負荷となってヒビが広がったり、汚れや水が割れ目に入り込んでヒビが拡大することも珍しくありません。

 その結果、早めに対処すれば簡単な修理で直せたものが、より大きなキズになり場合によっては走行不能になってしまうこともあるのです」

 そのほかにも、夏の炎天下にクルマを駐車したところ数時間後にはフロントガラスの隅々までヒビが入ってしまったという人もいます。

 これはすでに小さなヒビの入っていたフロントガラスが、エアコンで冷えている状態から急速に炎天下で熱せられ、その温度差によって亀裂が広がった事例です。

 また、このようにヒビの入ったフロントガラスをそのまま放置することは、保安基準を満たしていないとして道路交通法違反にも該当します。もちろん修理しなければ車検にも通りません。

 これらことから、もしフロントガラスにヒビが入ってしまったら絶対に放置しないようにしましょう。

■ヒビの修理は出来る? その費用の相場とは

 ではフロントガラスにヒビが入った場合、簡単に直すことは出来るのでしょうか?

 先述の整備士に再び話を聞きました。

線状に入ったヒビ線状に入ったヒビ

「ヒビの入ったガラスの修理方法ですが、まずヒビのサイズや場所、深さによって補修すべきかガラスごと交換するのかが変わります。

 一般的に、補修が可能なヒビのサイズは500円玉サイズ以下とされており、これ以上の大きさであればガラス自体を交換します。

 さらに、フロントガラスのフチから20cm以内の場所はガラスへの負荷が走行中にかかりやすいため、この範囲にヒビができてもガラス交換です。

 また、ヒビが深く付いてしまい、合わせガラスの樹脂層にまで達しているケースもガラス交換する必要があります」(先出の整備士)

 そして上記に該当しない場合には、基本的に「リペアキット」を使って補修するということです。

 ガラスリペアの具体的な方法ですが、ヒビにレジンなどの硬化剤を注入してキズ全体に浸透させ、硬化剤が固まったら該当箇所を磨いて仕上げるといった作業をとります。

 この方法であれば、ヒビの大きさや深さにも左右されますが、よく見ないとどこにヒビが入っていたのか分からなくなるほどにキレイに仕上がるということです。

 気になる修理費用は業者によって異なりますが、だいたい1箇所で1万円から2万円ほど。

 フロントガラスの交換にかかる費用は8万円から10万円とかなり高額ですので、補修可能な範囲のヒビであればリペアキットで修理したいところです。

※ ※ ※

 愛車のフロントガラスに突然ヒビが入ってしまうと、ショックと補修費用への心理的負担から気持ちも沈んでしまうものですが、とにかくできるだけ早く修理に持っていくことが鉄則ということでした。

 当然ですが、後回しにしてヒビが直ることはありません。

 時間が経つとヒビが広がり、補修では済まなくなる可能性もありますので、万が一の際には、早急にディーラーか修理工場などに相談してみてはいかがでしょうか。

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