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「気持ち悪い…」 なぜ「車内暖房」で酔う人続出? 乗物酔いの“仕組み”どうなってる? 製薬会社の答えとは

くるまのニュース / 2024年3月17日 9時10分

クルマに乗るときには寒い日などには暖房が欠かせません。しかし、車内の暖房をかけすぎると酔ってしまうという人もいるそうです。車内の暖房と乗り物酔いはどう関係しているのでしょうか。

■車内の暖房に酔ってしまうという声多数!いったいどんなメカニズムがあるの?

 寒い時期は、クルマに乗るときには暖房が欠かせません。
 
 しかし、車内の暖房をかけすぎると酔ってしまうという人もいるそうです。
 
 車内の暖房と乗り物酔いはどう関係しているのでしょうか。

 実際にSNSなどでも「暖房効きすぎて車酔いした…」「車酔いするから寒くても暖房つけられない」「クルマの暖房が苦手だから1人で乗ってるときは切っちゃう」などといった声が多く見られました。

 それでは、乗り物酔いと車内の暖房には関連があるのでしょうか。

 まずは、そもそもの車酔いのメカニズムについて見ていきます。

 乗り物酔いが誘発されるきっかけは、体の各器官がキャッチする情報にあります。

 例えば、視界から取り入れる目まぐるしく動く景色の情報や、激しい揺れや振動による体からの情報、また三半規管など内耳からの情報によりリンパ液や自石がかき乱されることなどがあげられます。

 こうした情報が脳を混乱させ、自律神経の乱れに繋がります。

 その結果、めまいや頭痛が引き起こされたり、自律神経から嘔吐中枢に刺激が伝わることで、その刺激がさらに胃にも伝わって吐き気を催したりします。

 つまり、各器官からの情報により脳が混乱することで、それが「不快」と判断されて乗り物酔いの症状に繋がるのです。

 こうした乗り物酔いのメカニズムと暖房の関連について、酔い止め薬シリーズ「センパア」を販売する大正製薬の担当者は次のように話しています。

「暖房が効きすぎて車内の温度が暑すぎると、自律神経が乱れて車酔いにつながります。

 また、車のエアコンを通った空気のにおいや、せまい車内のよどんだ空気は嗅覚への刺激となって乗り物酔いを生じる原因となります」

※ ※ ※

 車内の暖房で酔ってしまう原因には、暑すぎることによる自律神経の乱れや、エアコンが引き起こす車内独特のにおいもその原因のひとつとして考えられるようです。

 そのほかにも、乗り物酔いに繋がる原因として、睡眠不足や体調不良、乗り物酔いに対する精神的不安が原因として考えられています。

 暖房が車酔いを引き起こす原因としては、暖房による暑さやにおいが、体のコンディションを悪化させることで、最終的に車酔いに繋がっています。

 とはいえ、冷たいクルマのなかで寒さに震えながら運転するのはやはり避けたいところ。

 暖房で酔わないために事前にできる対策や、酔ってしまったときの対処法などはあるのでしょうか。

 前出の大正製薬の担当者は、次のように話しました。

「事前の対策としてできることは、十分な睡眠など体調を整えておくことです。

 また、乗り物酔い予防のため、乗りものに乗る30分前に酔い止め薬を飲むことも効果的です。

 酔い止め薬は酔ってしまった後でも効きますので、酔ってしまった時の対処としても使用できます。

 車内の空気が乗り物酔いへの影響を及ぼすこともありますので、車内の空気を入れ替えることも良いでしょう」

※ ※ ※

 他にも、乗り物酔いをしてしまったときの対処法としては、クルマを停めて風通しの良い状況でなるべく頭を動かさないよう楽な姿勢をとったり、衣類を緩めたりすることが挙げられます。

 また、万が一車酔いによって嘔吐をしてしまった場合は、体調の様子に気をつけながら少しづつ水分をとるようにしましょう。

 どうしても暖房をつけると酔ってしまう場合は、エアコンはつけず、厚着を心がけたり、カイロやブランケットなどの防寒グッズを用意しても良いかもしれません。

 暖房が車酔いを引き起こすメカニズムとして、暑さやエアコンのにおいが自律神経を乱すことに影響しているということが分かりました。

 暖房による乗り物酔いを避けるには、普段からの体調管理や、酔い止め薬の活用が大切だといえます。

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