トヨタ「シエンタ」対抗馬!? 日産「新型コンパクトミニバン」登場なるか!? 新型「セレナ“ミニ”」に期待が高まる理由とは
くるまのニュース / 2024年4月17日 10時10分
日産は新たな経営計画で、この先の3年計画で国内の販売台数増を目指すとの発表を行いました。具体的な車種計画は明らかではありませんが、実現のためにはトヨタ「シエンタ」に対抗できる新型「コンパクトミニバン」は欠かせないはずです。どのようなクルマが求められているのでしょうか。
■新型「コンパクトミニバン」が日産の国内販売増のカギになる!
日産は、2024年3月25日に公開した新たな経営計画「The Arc」において、日本の乗用車ラインアップの80%を刷新して5車種の新型車を投入すること、電動車の割合を70%へ向上すること、そして、2026年度に年間60万台の販売を目指す(2023年は51万台)ことを発表しました。
あと3年で9万台増やすというのは、かなり思い切った目標だと思いますが、現在日産ラインアップにない「コンパクトミニバン」が新たに投入されれば、実現は可能かもしれません。
2023年の登録車販売台数のトップ3は、1位トヨタ「ヤリス」(19万4364台)、2位トヨタ「カローラ」(15万4870台)、そして3位がトヨタ「シエンタ(13万2332台)」でした。
ヤリスやカローラは、SUVなどの派生車を含めた合算値ですので、単一モデルとしてはシエンタが日本でもっとも売れた登録車ということになります。
また、5位には「ルーミー」(10万800台)が、10位にもモデル末期のホンダ「フリード」(7万7562台)がランクインしています。
このように、両側スライドドアのコンパクトハイトワゴン/コンパクトミニバンは、日本国内市場では常に上位にランクインする、大人気カテゴリーとなっています。
ただ、日産の国内ラインアップには、現在このサイズのコンパクトハイトワゴン/コンパクトミニバンがありません。
日産としては、両側スライドドア車としては、軽スーパーハイトワゴン「ルークス」と、ミドルクラスミニバン「セレナ」で十分、と考えているのかもしれません。
しかし、シエンタサイズの両側スライドの需要にもアプローチしておきたいところでしょう。
日産にも、2020年までは2列シートのハイトコンパクトカー「キューブ」があり、その先代モデルには3列シート車もありましたが、キューブの後席ドアはヒンジドアでした。
日産が両側スライドドアのコンパクトハイトワゴン/コンパクトミニバンをつくるならば、ぜひやってほしいのが、日産の売れ筋モデルであるミドルクラスミニバンのセレナをぎゅっと縮めた、その名も「セレナ“ミニ”」というモデル。
かつてラインナップされていたコンパクトミニバン「ラフェスタ」が、そのイメージに近いかもしれません。
人気のあるセレナの外観イメージをそのまま踏襲したうえでコンパクトサイズにし、「サクラ」や「ノートオーラ」のような質感高い内装を与えることができれば、一躍シエンタやフリードを脅かす存在になることができるのではないでしょうか。
ボディサイズに関しては、シエンタが全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mm、フリードが全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mmとほぼ同じであることを考えると、このサイズをそのまま実現させるのがベストでしょう。
おそらく、使い勝手が研究され尽くして行きついたサイズだと思われます。
■「e-POWER」モデルに加えて「ガソリン」モデルの設定も必須だ
パワートレインについては、日産自慢の「e-POWERで!」といいたいところですが、セレナミニにも、ガソリンエンジン車のグレードも必要でしょう。
なぜならライバル車は、比較的手ごろな200万円台前半から中盤の価格帯で、ガソリンモデルのラインナップが充実しているからです。
日産が2024年3月25日に公開した新たな経営計画「The Arc」において公開された新型車群のシルエット映像のなかにも、クロスオーバーミニバン風のモデルの姿がありました
例えばシエンタのガソリンモデルが195万円からあり、人気グレードの「Z」(ガソリン・FF・7人乗り)は256万円。フリードのガソリンモデルは233万円からで、人気グレードの「G」(ガソリン・FF・6人乗り)が233万円などとなっています。
そう考えると、e-POWERの力強くて滑らかな走りや低燃費は魅力的であるものの、「ノート」や「キックス」、「エクストレイル」のように「全車e-POWER」と割り切るのではなく、価格を抑えたモデルを用意することは、このクラスの需要にこたえるためには必要でしょう。
なにより、現行型セレナには、e-POWERのほかにしっかりガソリンエンジン車を残しています。
その理由について、日産の開発担当者は「セレナにはリーズナブルなガソリン車を望むお客様や販売店の声が多いため残しました」と話しています。
所望する声が多ければ、セレナミニにもガソリン車を用意することはできるはずです。
※ ※ ※
2026年度に年間60万台の販売を目指すうえで、セレナミニは大いに貢献できる一台になると思われます。
前述のThe Arc発表では複数の新型車の映像がシルエットで登場しており、その中にはコンパクトハイトワゴン/コンパクトミニバンを思わせるフォルムのモデルもありました。
ネーミングはともあれ、セレナのようなスタイルで登場することは大いに考えられ、今後に期待したいところです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
トヨタ「コンパクトミニバン」が絶好調! 「オシャ」で「カワイイ」だけじゃない! なぜ「シエンタ」は人気を集め続けるのか
くるまのニュース / 2024年5月3日 19時10分
-
【2024年】新型ミニバンおすすめ全15車種を紹介! ミニバンの選び方や購入時の注意点も解説
MōTA / 2024年5月2日 18時30分
-
アンダー200万円! イチバン安い「新車のミニバン」はどれ? 国産車ではダントツ「超リーズナブルモデル」は“必要にして十分”だった
くるまのニュース / 2024年4月11日 10時10分
-
日産 キューブ復活はある? 新型の予想は2025年以降登場、価格は249万円から
MōTA / 2024年4月9日 15時0分
-
日産「新型エルグランド&スカイライン」登場へ!? 2026年までに日本導入の“5車種”は一体「どんなクルマ」なのか
くるまのニュース / 2024年4月7日 12時0分
ランキング
-
1スターバックス、8日から“人気フラペチーノ”が復活 「絶対に買いに行く」と意気込む声が続出
Sirabee / 2024年5月3日 4時0分
-
2ウインナーは切り込みNG?「ずっと間違ってた…」食品メーカーが“おいしさ損ねる三箇条”を伝授
ORICON NEWS / 2024年5月4日 17時30分
-
3コンビニは「前向き駐車」すべき? なぜ「バック駐車」は推奨されない? “納得の理由”と守らなかった際の「悪影響」とは
くるまのニュース / 2024年5月2日 17時10分
-
4国産米100%なのに「グミ食感」って...どういうコト? 老舗おせんべい屋さんが作った謎のお菓子を食べてみた
Jタウンネット / 2024年5月4日 17時0分
-
5ゴミ屋敷「"開かずの間"を開けてみた」驚愕の顛末 結婚相手にも秘密だった自宅をついに片付けた
東洋経済オンライン / 2024年5月4日 13時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください