トヨタ「コンパクトミニバン」が絶好調! 「オシャ」で「カワイイ」だけじゃない! なぜ「シエンタ」は人気を集め続けるのか
くるまのニュース / 2024年5月3日 19時10分
2022年夏に登場したトヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」の販売が好調に推移しています。根強く支持され続ける理由について探ります。
■オシャレでカワイイだけじゃない! 「シエンタ」人気の本質とは
2022年8月のモデルチェンジ以来、トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」の販売が好調です。
自販連調べによる2023年(1月~12月)の販売ランキング(軽除く)は、第3位(13万2332台)に位置するなど、常に安定した売れ行きを維持し続けていますが、そんなシエンタが根強く支持される理由はどこにあるのでしょうか。
日本の狭くて入り組んだ道路環境にマッチするよう、小さなボディにユーザーが求める価値を詰め込んで作り上げた“スペース効率の高いクルマ”が、近年ますます支持を集めています。
そうした中でも、家族の生活に寄り添うキラリと光る大ヒット車が、トヨタで最もコンパクトなミニバン「シエンタ」です。
シエンタは2003年、小粋でユースフルな7人乗りの3列シート車として登場。丸目のヘッドライトの親しみやすいファニーフェイスが特徴でした。
しかし2代目が2015年にデビューした時は、エクステリアデザインは個性派路線にシフト。トレッキングシューズをモチーフとしたユニークなカラーコーデが目を引く存在感抜群の一台に進化しました。
その後、2022年に現行モデルとなる3代目シエンタが登場。
どこかヨーロッパの風を感じさせるこなれ感満点のスタイリングと、ニュアンス色を採り入れたボディカラーとの組みあわせで、家族の日常をお洒落に彩る存在として注目されています。
3列シートの7人乗り、または2列シートの5人乗りが選べますが、ボディサイズは全長4260mm×全幅1695mm×全高1605mm。5ナンバーサイズがキープされたことは、同じトヨタのミニバンでも、「ノアやヴォクシーではサイズが大きすぎて、扱いきれるか不安」と思う人たちにとって、ありがたい進化といえるでしょう。
なかでも、今回のシエンタで最も注目して欲しいのが小さなクルマを欲張りに使いこなすインテリアです。
車内に乗りこむと、ガラスエリアが広く確保された明るい空間が。
内装色はキリリと引き締まった雰囲気を演出するブラックのほかに、メーカーオプションとして、暖色系ブラウンのお洒落な生地をあしらったフロマージュを用意。車内がモダンリビングを彷彿とさせる空間に格上げされた印象です。
先代からの大きな進化ポイントとしては、ドリンクホルダーや各部の収納装備にプラスして、快適に過ごせる工夫が満載なこと。
インパネに内蔵されたディスプレイはスマホの地図アプリと連携して、道案内も可能ですし、音楽アプリを活用すれば、ドライブする場所や気分に応じて、ストリーミング再生でBGMを選ぶこともできます。
また、スマホの充電に欠かせないUSBソケットはType AとType Cを用意。ハイブリッド車の場合、低燃費で走れるだけでなく、AC100V 1500Wのアクセサリーコンセントを付けることも可能です。
エンジンを掛けてガソリンを電気に変換できるため、ガソリン満タンの状態なら、家庭用の約5.5日分の電力(消費電力400W時)の供給が可能です。
同時に使用する電力の合計が1500Wまでであれば、ドライヤーや炊飯器などの家電をそのまま使えるので、非常時やアウトドアで活用できる点で安心できそうです。
■「シエンタ」は日本のユーザーの悩みを「全て解決」してくれる存在!?
シエンタは、シートアレンジにもこだわりがあります。
日常の足として、狭い道でもプレッシャーが少なく走らせやすいシエンタですが、ミニバンとして多人数乗車ができる一方で、使うシーンに応じた多彩なシートアレンジができるようになっているのです。
トヨタ「シエンタ」のオシャレで実用的な内装[写真はオプションの「フロマージュ」インテリア]
3列シート車の場合、2列目と3列目は左右の座席が独立式で畳むことが可能。手順としては、まず、2列目の背もたれを折りたたんで座面ごと前方に立ち上げ、そこに出現した広いフロアに3列目のシートを畳んで格納すると、ママチャリや長尺物を載せられる荷室空間が出現します。
その状態から2列目を元の位置に引き戻せば、2列5人乗り+広い荷室空間という間取りに。
後ろに生まれた広いフロアに、ペットのケージやアウトドア用品などをたくさん積み込めるスペースが生まれる機能性は重宝されそうです。
また、ヘッドレストを引き抜いて1列目の背もたれを倒し、2列目と繋げれば、出先にクルマを停めて、足を伸ばしてくつろげるフロントフラットモードにすることも。
両サイドにあしらわれたパワースライドドアは、リモコンキーを携帯している状態で外側からドアの下に足をかざすと自動的に開く仕組みが採用されました。
お子さんを抱きかかえてクルマに戻ってきた時や両手が荷物で塞がっているときなど、ストレスなく車内にアクセスできるので重宝しそうです。
※ ※ ※
このように、小さなクルマを広く使いこなせるシエンタの高い機能性は、日本の環境下におかれたユーザーの困りごとや潜在的なニーズを真摯に捉えて生み出されたクルマといえます。
それ以外にも、衝突リスクを低減し、快適なドライブをフォローする「トヨタセーフティセンス」の多彩な機能、駐車支援を行う「アドバンスト パーク」など、小さいクルマであっても妥協せず、安心してカーライフを送れる高度な運転支援機能が用意されていることも、素晴らしいポイントです。
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