東大寺東塔は高さ68メートル 奈良時代創建、1世紀の論争決着
共同通信 / 2024年4月25日 17時12分
奈良時代の764年ごろに完成し、平安末期に焼失した東大寺(奈良市)の創建時の東塔について、奈良文化財研究所は25日、高さ約68メートルの七重塔だったとする復元案を作成、発表した。明治時代から続いた高さ約23丈(約68メートル)説と約33丈(約97メートル)説の約1世紀を超える論争に奈文研は「決着を見た」とした。68メートルでも奈良時代の木造塔としては、現存する奈良市の薬師寺東塔(約34メートル)を大きく上回り、「創建当時は国内で一番高かっただろう」としている。
創建時の東大寺には大仏殿の南に東塔、西塔があった。東塔は鎌倉時代に再建されたが、室町時代に落雷で再び焼け落ちた。鎌倉時代の塔は記録では高さ32丈(約96メートル)だったという。
創建時の東塔の高さは、写本によって「23丈」や「33丈」とする史料があり、見解が分かれていた。奈文研は33丈説の根拠とされた文献「朝野群載」の写本を調べ、江戸時代後期の国学者伴信友が23丈と記されていた箇所を33丈に書き直していたことなどを突き止めた。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
興福寺の五重塔、しばしお別れへ 大規模修理で素屋根建設
産経ニュース / 2024年5月16日 11時15分
-
文化財修理の京都の新拠点 候補地から後白河法皇や豊臣秀吉関連の遺構出土
産経ニュース / 2024年5月7日 18時16分
-
[プレスリリース]東大寺東塔の復元研究の成果について
@Press / 2024年4月26日 10時30分
-
広東省で100年に1度の洪水、建立390年の文峰塔が川の中で孤立―中国
Record China / 2024年4月24日 18時50分
-
奈良東大寺の伝承「神様遅刻」の真相は? 福井「おにゅう」から読み解く水銀との関係
共同通信 / 2024年4月21日 18時8分
ランキング
-
1「殺害も頼まれた」 那須2遺体 「指示役」を殺人容疑で再逮捕へ
毎日新聞 / 2024年5月18日 23時0分
-
2大阪・枚方市のマンションで19歳の女子大学生が刺され死亡、26歳無職男を殺人容疑で緊急逮捕
読売新聞 / 2024年5月18日 23時13分
-
3「戦争ではなく虐殺」 ナクバの日に合わせ、大阪でガザ侵攻抗議デモ
毎日新聞 / 2024年5月18日 21時23分
-
4岸田政権、台湾と協調維持 中国刺激回避も意識
共同通信 / 2024年5月18日 21時30分
-
5撮影者「こんな火事見たことない」下呂温泉の温泉街で木造二階建ての飲食店が燃える 周辺旅館の宿泊客ら避難
東海テレビ / 2024年5月19日 6時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください