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中国山地の恐怖の類人猿「ヒバゴン」はいま 50年前に大騒動、町おこしにファン募集

共同通信 / 2024年5月9日 7時7分

ヒバゴンをイメージしたぬいぐるみ(左)と広島県警庄原署に保管されていたヒバゴンの「足跡」をかたどった石こう=2024年3月、JR備後西城駅

 1970年代、山深い中国山地で警察や行政を巻き込んだ「恐怖の類人猿」騒動があった。

 多くの目撃者がいたとされ、目撃地の比婆山(1264メートル)=広島県庄原市西城町=にちなみ「ヒバゴン」と命名された。騒動から50年以上が過ぎた今も全国からファンが集まり“捜索活動”が続いている。(共同通信=本間優大)

 地元の西城町観光協会によると、ヒバゴンは約160センチの毛むくじゃらな体と、人間の2倍近い逆三角形の頭が特徴だ。

 1970年7月20日に旧西城町(庄原市と合併)油木地区の林道で初めて目撃があったとされる。

 その後も多くの目撃者が現れ、外出を怖がる住民も。地元紙の中国新聞が大きく報道し行政や研究者、警察を巻き込んだ騒ぎになった。

 旧西城町役場は「類人猿相談係」を設け、住民らの対応を担った。目撃情報は最終的に29件に上った。

 1970年代後半に騒動は収束し「相談係」も廃止された。ヒバゴンは町のシンボルに変わり、今では看板のデザインなど至る場所で出合える。

 広島県警庄原署の署長室には「足跡」をかたどった石こうが保管されていた。

 2021年に西城町観光協会が動画サイトで紹介すると、全国の未確認生物ファンを中心に話題となった。庄原署は「保管の記録はあるが、備品登録もなく作成された経緯は不明」としている。

 「足跡」は昨年、庄原署から観光協会に寄贈され、JR備後西城駅に移された。

 観光協会は寄贈を機に「ヒバゴン探検隊」と銘打ったファンクラブの募集も開始すると、東京都など全国から約40人が隊員になった。

 今年5月には目撃のあった林道などを巡るツアーも予定する。

 観光協会の山口和男会長は「ヒバゴンは大切な存在だ。力を借りて県北地域の魅力をアピールしたい」と話している。

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