『キン肉マン』は良ゲーの宝庫？ 『マッスルタッグマッチ』だけじゃない「伝説の傑作」3選

■『キン肉マン　ジェネレーションズ』はキャラの大幅追加で人気超人が勢ぞろい！

『キン肉マン』の名作ゲームといえば、多くの人がファミコンソフトの『キン肉マン マッスルタッグマッチ』を挙げるのではないでしょうか。しかし同作の発売以降も続々と『キン肉マン』関連のゲームはリリースされており、なかには高い評価を得た作品もありました。

　そこで今回は、ファンの間でとくに「名作」との声が多かった3作品を紹介します。

　最初に紹介するのは『キン肉マン ジェネレーションズ』。2002年にニンテンドーゲームキューブ用ソフトとして発売された『キン肉マンII世 新世代超人VS伝説超人』にキャラクターが追加され、2004年にプレイステーション2用ソフトとして発売された移植作品です。

　同作は3Dグラフィックで表現された対戦型プロレスゲーム。ファンからの評価が高かった要因としては、キャラ数が大幅に増加したため、原作では見られない夢のオールスターバトルが実現可能な点にあります。

　さらにゲームシステムもシンプルで、初めてプレイする人でも十分に楽しめる内容。友達と気軽に対戦できたのも魅力的な部分でした。

　他にもお金を集めて、懐かしの「キン肉マン消しゴム」を購入するモードなどもありました。ファンの間でも「キン消しをコレクションできるの最高！」「キャラをランダム選択にして、友達と戦っていたときが人生で一番楽しい思い出かも」といった称賛の声が上がっていた作品です。

　続いて紹介する『キン肉マン キン肉星王位争奪戦』は、ファミコンのディスクシステム用ソフトとして発売された作品で、傑作として知られる『キン肉マン マッスルタッグマッチ』の次に発売されたタイトルです。

　ゲーム内容は『マッスルタッグマッチ』からガラッと変わって、比較的オーソドックスな横スクロールアクション。原作の王位争奪戦で描かれた団体戦をイメージした構成になっていて、ザコステージを抜けるとボス戦に突入し、対戦チームの超人と戦います。

　このボス戦ではボディスラムや必殺技を駆使してバトルを行い、ちょっとした駆け引きがあるのが特徴的。また、使用キャラの体力ゲージが減ったときに仲間と交代できるシステムも、当時としては珍しかった印象です。

　難易度が高かったことから挫折したプレイヤーが多いことでも知られていますが、「前作からのグラフィックの進化が素晴らしく、必殺技の再現度が高い」「激ムズだけど、技が出せるようになると楽しい」といった声もあり、一度ハマったプレイヤーから愛された作品でした。

　2007年にプレイステーション2用ソフトとして発売された『キン肉マン マッスルグランプリ2 特盛』は、好評を博したアーケードゲーム『マッスルグランプリ2』の移植版です。

　同作は『キン肉マン』をモチーフにした王道の格闘ゲームで、完成度の高さは抜群。原作ファンの間でも、屈指の名作として語り継がれています。

　操作には少々慣れが必要ですが、キャラクターの声や動きなど、まるでアニメを見ているかのようなクオリティー。収録されているキャラクター数も多く、ファンなら一度は遊んでほしい充実した内容です。

　ちなみに同作には、ファミコンの名作『キン肉マン マッスルタッグマッチ』と『キン肉マン キン肉星王位争奪戦』がおまけとして収録されており、こちらも多くのファンを喜ばせました。

『キン肉マン』のゲームソフトというと、ファミコン時代の『キン肉マン マッスルタッグマッチ』がフィーチャーされがちですが、他にも名作と呼ぶべき作品はいくつもありました。『キン肉マン』はゲームと親和性の高いコンテンツなので、原作を詳しく知らない人にも、こうした良作をプレイすることをオススメしたいですね。

（LUIS FIELD）