【漫画】脱走した愛犬が警察官に発見された!? 帰宅までの一部始終に2万人が「号泣」【作者インタビュー】

■とても楽しそうな様子で発見された愛犬

　漫画家のつづ井さん（@wacchoichoi）は、姉からの電話で実家にいる愛犬のAが脱走をしたことを知ります。当時、老犬にさしかかる年齢だったAですが、子犬のときから家から脱走したことは一度もなかったのです。Aの意外な行動にとても驚いたので、一部始終を聞いてみることに。その日、仕事が休みだった姉が家にいるとインターフォンが鳴り、カメラには警察の人が映っていて……？

　つづ井さんが「老犬との思い出絵日記」としてX（旧：Twitter）に掲載した『老犬とつづ井』（文藝春秋）が話題です。いいね数は2.1万を超えており、読者からは「つづ井さん一家と愛犬Aちゃんとの絆が感じられて心が温まる」「昔飼っていた愛犬を思い出して号泣した」「今作を読んで、あらためて愛犬との時間を大切にしようと思いました」などの声があがっています。

　つづ井さんは漫画家として活動しており、愛犬とのあたたかい記憶と介護生活、お別れの日までを描くコミックエッセイ『老犬とつづ井』（文藝春秋）が発売中です。

　作者のつづ井さんにお話を聞きました。

ーーX（旧：Twitter）に投稿した今作『老犬との思い出絵日記』が生まれたきっかけや、理由を教えて下さい。

　この絵日記は、数年前に看取った愛犬Aとの思い出を描く絵日記ということで、自分にとってこの出来事はAとの日々を語るうえで外せないエピソードだったので描きました。犬って、人間がどんなに犬のこと分かった気になっていても「あなたそんなことするの!?」とびっくりするようなこといきなりするよね、という気持ちで楽しく描きました。

ーーAちゃんが無事に家へ帰ってきてよかったです。今作を描くうえで気を付けた点や、お気に入りのシーンなどはありますか？

　ありがとうございます！　お気に入りのシーンは、最後のページのAがひとりで遊んでいるところです。「こうだったらいいなあ、楽しかったんだったらいいなあ」と思って描きました。

愛犬との思い出とお別れの日までを描いたエッセイマンガ『老犬とつづ井』著：つづ井（文藝春秋）

ーーAちゃんはどのような性格の子ですか？

　性格というと難しいのですが、お散歩とご飯が大好きな犬だったと思います。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特にうれしかった感想の声、印象に残った読者のコメントはありましたか？

　同じようにペットが脱走したときのエピソードを送ってくださる方がいて、思い出のおすそ分けをしてもらった気持ちになってうれしかったです。「うちの犬もあのとき、楽しかったのかなあ」と書いてくださっているのを読んで、本当にそうだといいよねえと思いました。

ーー今作が収録されている『老犬とつづ井』（文藝春秋）が2024年3月22日に発売されました。あらすじや、見どころを教えて下さい。

　実家でずっと一緒に過ごしていた老犬を介護し、看取るまでの日々を描いた絵日記です。内容的に、読むのがおつらい方やまだ読めない方もいる本かと思います。そういう方はご無理なさらず、気が向かれたときにでもお手に取ってみて下さいね。私としては、Aの愛おしいなあと思っていたところをたくさん描かせていただけたので、とても大切で大好きな1冊です！

ーー今後はどのような創作活動をされる予定ですか？

　現在、地元を離れ初めての東京でひとり暮らしをしています。やったことないことを楽しんでやってみて、それが読んでくださっている方にとっても楽しい絵日記になればいいなあと思います！

（マグミクス編集部）