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『ゴールデンカムイ』名物・アシリパの変顔を振り返る 「オソマ」に対する反応が凄すぎ

マグミクス / 2022年5月10日 20時10分

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■オソマの前には美少女の面影ゼロ

 2022年4月28日発売の「週刊ヤングジャンプ」でついに最終回を迎え、約8年に渡る連載が完結した野田サトル先生の人気マンガ『ゴールデンカムイ』。作品の世界観が味わえる「ゴールデンカムイ展」は大盛況、実写映画化も発表され、アニメ第四期も心待ちにされるなど人気はますます高まっています。同作の魅力はストーリーもさることながら、クセがあまりにも強いキャラたちにもありました。

「登場人物、ほぼ変態」と言ってもいいほどの面々のなかで、ヒロインだけは例外……と思いたいのは山々ですが、そうはいかないのが『ゴールデンカムイ』。ヒロインであるアイヌの気高く美しい少女アシリパ(リは小文字)は時に、いや頻繁に、驚愕レベルの変顔を見せるのですから。今回は腹筋崩壊必至の、アシリパさんの変顔シーンを振り返ります。

●「オソマ(うんこ)」にビビるあまり変顔に!

 アシリパは、父・ウイルクから厳しい大自然で生き抜くすべを教え込まれたため、狩猟技術・サバイバル知識に長けており、リスやウサギ、カワウソなどの獲物をどう食べたら美味しいかも熟知しています。相棒の杉元にもリスの脳みそ(生!)や、ウサギの目玉(生!)などを食させてアイヌの食文化に目を開かせるのですが……そんなアシリパにも苦手な食べ物が。それは杉元が曲げわっぱに入れて携帯している「味噌」です。味噌の存在を知らないアシリパにとっては、味噌はオソマ(うんこ)としか思えず、当初は決して口にしようとはしませんでした。確かに、知らなければ無理もないのですが。

 そんな、オソマ絶対拒否のアシリパが、3巻で桜鍋(馬肉の鍋)を食べる直前に味噌入りと知ってしまった時の顔ときたら……うつむいて眉を寄せる不機嫌そうな表情は、まるで村人の難しい陳情を聞いている長老のようで美少女の面影はゼロ。そして、オソマだけど食べたい、食べたいけどオソマ……という逡巡を経て初めて味噌を口にしたアシリパは、すっかり味噌ファンになってしまいました。杉元に味噌を勧められた時も、杉元の味噌を狙う時も、もれなく変顔になっています。「杉元のオソマは何にでも合うなあ」「杉元のオソマじゃなきゃ嫌だッ!!」の名言も飛び出しました。

 こうして味噌を克服したアシリパですが、その後出会ったエゾシカのライスカレーには再びオソマ恐怖が発動。「オソマ……」とつぶやき、死んだような目でカレーを見おろします。鼻の下の縦線が強調されて描かれているため、バカボンのパパのようなおじさん感もぷんぷん。アシリパはオソマ関連では、もれなく変顔になってしまうのです。

■乙女にあるまじき汗!鼻水!シワ!

雪原を先頭切って進むアシリパが表紙に描かれたアニメ『ゴールデンカムイ』第3期DVD(NBC ユニバーサル・エンターテイメントジャパン)

●酒に酔ってひどい泣き顔

 アシリパはまだローティーンなのに、杉元と同じく旅をともにすることになる脱獄王・白石との酒宴の酒を勝手に飲んでしまったことがあります。酔っ払ったアシリパは、杉元たちを「お前らみたいな都会のもやしっ子」呼ばわりしたり、鹿肉を残そうとした杉元に腹をたてて白石をビンタしたり(!?)とめちゃくちゃな状態になるのですが……。

 杉元に「もし俺が死んだら アシリパさんだけは俺を忘れないでいてくれるかい?」と聞かれると、とたんに泣き顔に。その顔がひどい(ほめ言葉)のです。八の字眉で、眉間とアゴにはシワがより、目には涙で鼻には鼻水、酔っているから顔が赤いし、輪郭まで四角くなってる……!? そんな顔で泣きながら「ヒンッ!! 死ぬな杉元ッ!!」というのが健気で、こちらまで泣けてしまいます。

●トイレを我慢して地味に変顔

 アシリパはトイレを我慢して変顔になってしまったこともあります。小樽のニシン御殿で「お便所を借りたい」と、頼んだらしきひとコマです。便意が限界に達しているのでしょう、頭に巻いたマタンプシ(鉢巻き・シは小文字)の下からは大量の汗がしたたり、目は見開き、力を入れて耐えているからか三重アゴになってしまっています。発せられるのも、もはや「んんッ」「へんんッ」と言葉にならない、音。

「野田先生、乙女のこんなシーンを描いちゃダメじゃないですかぁ」と思いつつ、笑ってしまって、アシリパさんごめんなさい。

●生きるため!水への執着でひょっとこ顔

 エゾシカを追って雪山を行くなか、喉が渇いた杉元と水分の奪い合いをする場面でも、アシリパはかなりな変顔になりました。鹿の膀胱で作った水袋から水を飲んでいると杉元が水袋を奪おうと手をかけるのですが、決して口から離さず飲み続けるので、顔がゆがんでしまうのです。

 杉元におでこを押されてまぶたがめくれても水袋を吸い続ける顔は、とてもヒロインとは思えない、ひょっとこ顔(口は曲がっていませんが)。さらにサルナシの蔓から水分を吸う時も、ひょっとこ顔アゲインです。周りに雪があるなら水分補給は雪を食べればいいかと思うのですが、アシリパいわく、雪を溶かすのに体力を使い、身体が冷えてしまうのだそう。雪山での水分確保は命に直結するワケですから、生存本能がゆえの変顔なのでしょうか。

●恐怖のあまりのホラー顔!

 巨大なヒグマやオオワシにもひるまず果敢に挑むアシリパですが、唯一苦手なのが、ヘビ。白石が転んで咬まれたといいながらマムシを持ってきたときなど、「ヘビ!? ぎい~ッ」と叫びながら、白目をむいて歯を食いしばり、冷や汗だらだらのホラー顔になってしまいます。さらに、アイヌに伝わる黒い大蛇「サクソモアイエプ(ク、エプは小文字)」の話をする時の顔は、まさに恐怖マンガのひとコマ。稲川淳二かと思うほどです。

 アシリパの変顔は百面相といいたいほど豊かで、まだまだ作品のいたるところで拝めます。彼女の顔芸はシビアな展開が続くなかで、こちらの緊張もほぐしてくれる要素でした。コマの端にちょこっと登場することもありますから、くれぐれも見逃さないよう、味わいたいものですね。

(古屋啓子)

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