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株価への影響もチェック!この春に株主優待を新設や拡充した企業は?

MONEYPLUS / 2024年4月20日 7時30分

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株価への影響もチェック!この春に株主優待を新設や拡充した企業は?

株主優待を皆様は重視されますか?株主優待目当てで投資されている方、もらえるならもらいたいという方、優待よりは配当が良いという方、優待への考え方も様々だと思います。

NISA(少額投資非課税制度)が拡充したこともあり、優待に興味のある投資家を取り込みたいという狙いや株主還元、企業をもっとよく知ってほしいという意図から、優待を新設する企業も増えています。その一方で、廃止している企業もあるので、それぞれの企業の考え方によるといえます。


優待のメリット

株主優待を出している企業は、そのサービスや商品に自信を持っていることが多いため、投資先の選定基準としても有用です。株主優待を活用して投資先の商品やサービスを知ることが投資家として企業の今後を考える参考にもなるでしょう。株主優待の拡充や新設は株価にも影響を及ぼす可能性もありますね。人気の優待を出している企業は個人投資家が株式を手放さないことも多く、下値が限定的である傾向にあります。

株主優待は株主還元の手段の一つであり、企業は株主優待を設けることで、企業の商品やサービスをより身近に感じてもらい、投資家の満足度や参加意欲を高める効果があります。投資家にとっても株主優待を受け取ることで投資の総合的なリターンを向上させることができたり、限定商品や特別なサービスを提供されることもあり、特別感や満足感を得ることができます。

今回はこの春に株主優待の拡充や新設をした企業を一部ご紹介します。

セブン&アイ・ホールディングス

まずは有名企業のセブン&アイ・ホールディングス(3382)が、2024 年 4 月 10 日開催の取締役会で株主優待制度の導入を決定しました。基準日(2024 年初回 8 月末日・2回目以降2月末日)の株主名簿上で100 株以上保有している株主にセブン&アイ共通商品券か社会貢献活動団体(WFP 国連世界食糧計画)への寄付を選べる優待が受けられます。保有株式数や継続保有期間(継続保有期間3年以上でグレードがアップ)によって内容は異なるようです。10日は決算発表の日でしたので、株価は決算の影響を大きく受けたようです。

クスリのアオキホールディングス

3 月 19 日にクスリのアオキホールディングス(3549)が株主優待制度の拡充を発表。現行(2023 年 5 月 20 日基準日までの株主優待)では、最低保有株数が300 株以上1,500株未満で、株主優待カード(グループ店舗での買い物金額から5%割引き)または地方名産品(2,000 円相当)がもらえるという内容でした。

変更後は、最低保有株式数100 株以上300株未満で株主優待カード(グループ店舗での買い物金額から3%割引き)、Aoca ギフトカード(2,000 円分)、Visa ギフトカード(1,500 円分)、地方名産品(2,000 円相当)の中から一つを選べるという内容に。100株から優待がもらえるようになったのは嬉しいポイントなのでは。ただ、株価には今のところあまり影響がないようです。

デュアルタップ

4月8日に優待新設を発表したデュアルタップ(3469)は、発表により株価が大きく動きました。QUOカード4000円分を贈呈する優待(6月優待)が発表され、前日終値413円での優待利回りは9.7%、配当も約3%出ているため総合利回りはなんと12.7%。株価も連日ストップ高となり躍進しました。

ホームポジション

4月10日には、静岡を中心とした不動産会社のホームポジション(2999)が1000株(10単元)以上保有の株主を対象に、クオカード2万円分を贈呈する優待 (8月優待)実施を発表、ストップ高をつけました。ただ、リリースには優待“新設”でなく優待“実施”と書かれているので、2025年8月以降も継続して実施するかは不明です。業績は、上期は営業赤字になっているので注視していきたいところです。

G-FACTORY

4月11日に優待再開を発表したG-FACTORY(3474)も大きく株価が動きました。その内容が「100株以上を保有する株主に『自社グループの国内直営店舗及び国内ライセンス店舗の食事券』3000円相当を贈呈」(12月優待)とのことで、その時点での株価が335円で、なんと優待利回りが8.96%だったからです。夜間はストップ高買い気配となりました。その後の推移はチャートを大きく上昇しています。

まだ内容が決まっていない優待銘柄

具体的に内容が決まっていない優待変更銘柄をウォッチしておくのも良いでしょう。

4月16日に株主還元方針を変更すると発表したパワーソリューションズ(4450)は、これまでは配当を実施しなかったものの、中期経営計画(2022-2024年)における売上高および利益が好調な進捗であることから、配当・株主優待・株式分割などの株主還元を行うことを発表。内容は具体的には勘案している最中のようですが、リリースに株価は反応しており、内容によってはまた投資家の関心を集めることになりそうです。

またサンリオ(8136)は3月に株式分割を実施。それに伴い優待も変更されるようですが、リリースによれば「次回の優待内容につきましては、変更を検討しております。決定次第速やかにお知らせいたします。」となっています。これまでは、100株以上500株未満の保有で同社のテーマパークのチケットが3枚と、サンリオショップで使える優待買物割引券(1,000円相当)がもらえ、利回りも高かったので、どう変わるのか注目です。

株主優待のチェックポイント

このように優待の変更や新設があっても、内容によって株価に影響が大きくある場合とほとんどない場合があります。加えて、優待が魅力的な企業だったとしても、株主優待を受け取ることが投資判断の唯一の基準となるわけではなく、企業の財務状況や業績など、他の要因も総合的に考慮する必要があります。

株主優待について調べる際には以下の点に注意すると良いのではないでしょうか。

◆企業の財務状況
株主優待を提供する企業の財務状況を確認しましょう。安定した財務基盤を持つ企業であれば、株主優待の安定性が高いと言えます。

◆優待内容
株主優待の内容をよく確認しましょう。割引率や特典内容が魅力的かどうか、自身の投資スタイルやニーズに合っているかを考えることが重要です。利回りが高くても自分が使わない優待だと意味がありません。

◆投資全体の戦略との整合性
株主優待は投資の一部として考えることが重要です。投資全体の戦略や目標との整合性を考え、株主優待を受け取ることが投資全体のリターンを向上させるかどうかを慎重に判断しましょう。

◆情報収集
企業や優待内容に関する情報を収集しましょう。投資情報サイトや企業の公式サイト、IR情報などを参考にすることで、より正確な情報を得ることができます。

◆優待利回り
優待利回り(%)は株主優待の価値(相当する金額)÷投資金額(取得にかかる金額)×100で算出できます。配当利回りと優待利回りを合わせた総合利回りで考えると良いでしょう。配当利回り(%) =は1株当たりの配当金 ÷ 株価で算出できます。配当と合わせた総合利回りが5%を超える企業も少なくありません。個人的には4%以上を目処にしています。

以上の点を考慮しながら、株主優待について調査し、投資家としての判断を行うことが重要です。株主優待を受けることができる企業は、一定の安定性や成長性を持っている可能性や、株主還元が積極的である可能性があります。株主優待を受け取ることができるというのも、投資先の選定基準の一つとして検討の価値があるでしょう。

この記事が皆様の投資の参考に少しでもなれば幸いです。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward] ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

(三井 智映子)

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