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ドクター・中松氏創設の世界天才会議開幕、世界16の国と地域参加も目立つのは80人参加台湾…

日刊スポーツ / 2024年5月9日 17時27分

第38回世界天才会議開会式で、各国の関係者とテープカットするドクター・中松氏(撮影・村上幸将)

発明家のドクター・中松氏(本名・中松義郎=95)が1986年(昭61)に創設し、今年で38回目を迎えた世界天才会議が9日、東京国際フォーラムで開幕した。

世界天才会議は、中松氏が創設し、米ニューヨークで第1回を開催。世界各国から発明家を招聘(しょうへい)し、新しい技術や製品、ビジネスモデルなどを展示・発表する場となってきた。発明経験の交流を軸に、新たな発明を生み出す苗床になるのととともに、国際交流、親善の役割も果たしてきた。

今回は日本、モロッコなど世界から16の国と地域が参加した。議長の中松氏は集まった参加国の関係者を前に「あなたは、世界で1番の発明家です。というのも、ここが世界の発明の中心だからです。ようこそ。参加した皆さんを、リスペクトします」と、台本なしで、全て英語で開会宣言を行った。

今回、顕著なのが、80人もの大規模な派遣団を結成した台湾だ。近年、中国との間の緊張が高まっている中、これだけの派遣団を送り込んできた意図について、中松氏は「台湾の参加は過去、最多です。(中国に)いつ攻め込まれるか分からない状況の中、侵攻される前に、親近感を持つ日本をよく見ておきたいという考えではないでしょうか? 非常に意義があると思います」と分析した。

その上で、中松氏は改めて「日本が発明の中心だから、これだけの国と地域が今回、参加したのです」と胸を張った。バブル経済崩壊後も賃上げの上昇を抑え、日本の経済は低迷し続けてきた。少子化などで人手不足も深刻さを増しており、科学技術立国と言われた頃から大幅に衰退しているとも叫ばれる今、それでも「日本が発明の中心」と胸を張った。その理由について、中松氏は「世界で1番、多く発明したのは3882件の発明をした私。だから、各国から参加の問い合わせがあった。モロッコも、発明に関しては、まだまだだが、1年も前から打診してきた。今回の会議で日本を、世界を刺激したい。いまだに新しい発明を考えているんです」と訴えた。

政権与党である自民党も、安倍派の裏金問題が露見して以降、4月の衆院補選で全敗するなど屋台骨がぐらついている。中松氏は、そのことにも触れ「日本の政治は遅れている。まともな人がやっていないことが分かった。真面目な人が、やはり日本を復興していく。発明家は真面目なんです」と強調した。

東京国際フォーラムに展示された中松氏の足跡を紹介するブースや参加各国のブースには、若い世代も足を止め、見入っていた。95歳になった今も、衰えぬ中松氏の知名度の高さ、健在ぶりをうかがわせた。

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