40代独身男がAIマッチングで魅力的女性3人と簡単に逢瀬…会費無料~月3万円超で全然違う"サービス内容"
プレジデントオンライン / 2024年4月28日 10時15分
■AIマッチングサービス「バチェラーデート」で出会ってみた
AIが自分に合う相手を自動的にマッチング?
「正直、AIでマッチングなんて、できるわけないだろうと疑っていました。まさか、こんなに気の合う女性と立て続けに会うことができるなんて……」
こう語るのは、40代のプレジデント編集部員・Tさん。これまで独り身を貫いてきたが、実は結婚願望は大いにあるという。そんなTさんに使ってみてもらったのが、AIが相手を自動的にマッチングしてくれる恋活/婚活アプリの「バチェラーデート」だ。
バチェラーデートは「探さずに出会える」をキャッチコピーにしており、自分で相手を探したり、デートを申し込んだりする必要がない。自分の好みや相手に求める条件などを入力するだけで、AIが勝手に相手をマッチング。デートの日取りや出会う場所までセッティングしてくれるという。
そんなバチェラーデートをTさんに使ってもらったところ、ポロッと漏らしたのが冒頭の一言である。
「今回バチェラーデートを通じて3人の女性と会ったのですが、結論からいうと皆さんとても魅力的な方ばかりでした。またお会いする約束をした人もいます。私もこれまで友人に紹介されたり、合コンに参加したりしてきましたが、それよりもマッチ度は上だと感じました。AI恐るべし、ですね……」
感嘆の声を上げるTさん。改めて、バチェラーデートの流れを紹介しよう。
まず、サイトの「今すぐ無料ではじめる」(男性の場合)から入ると、AIが「あなたの好みを学習させてください」と、見た目や性格のタイプ、相手の年齢や身長、体型の希望など事細かに聞いてくる。Tさんが相手の年齢の上限を39歳にしようとしたら、「あなたの年齢だと31〜40歳が最適です。それでも変更しますか?」というアラートのようなものが出たので、思わず「(年齢は)気にしない」に設定。これが後々、思わぬ出会いを生むことになる……。
好みの情報を入れ終えると、今度は自分自身の職業や学歴、年収に顔写真、性格から趣味まで、こちらもかなり細かくチェックが入った。
「結婚願望や子どもは欲しいかどうか、結婚したら家事・育児の分担はどうしたいかまで聞かれたのは驚きました。それだけ本気の人向けのサービスなのかなと感じましたね」
それらが終わると審査に入る。バチェラーデートは「完全審査制」も売りにしており、それだけ男性も女性もハイスペックな人が集まるとしている。
料金もそれなりで、無料期間が終わったあとは「お手軽」「ベーシック」「プレミアム」の3プランから選ぶことになる。お手軽が月額1万780円(税込、月払い。以下同)から、ベーシックが月2万1780円から、プレミアムに至っては月額3万2780円からという、なかなかの強気設定。このプランの違いによって、相手のスペックやマッチ度が変わるという。
■2人目に出会ったのはまさかの元芸能人だった
無事審査も通り、最初のデートは無料期間の枠内でやることになったTさん。デートの希望日を入れると、前日に相手のプロフィールと指定のデート場所(カフェなど)が届く。初めてセッティングされたのは、会社員でアラフォーのA子さんだった。
「目を引く美人というわけではありませんが、可愛らしい雰囲気の女性でした。共通の趣味があったので、初対面でも話が盛り上がりました。カフェから居酒屋に移動し、2軒目までハシゴしましたよ。普通にまた会いたいなと思える女性でした」
最初の出会いが良かったため、ここでTさんはベーシックプランに申し込む。それで出会ったのが会社経営者のB子さん。彼女はなんと51歳と、Tさんよりかなり年上の女性だった。
「年齢を『気にしない』にしたら51歳の方がマッチングしたので最初は驚きましたが、実際に会ってみると、30代にしか見えないくらいのとてもきれいな方でした。服やメイクもゴージャスな感じで、最初は夜職の方かな? と思ったのですが、よくよく話してみるとなんと元芸能人。ちょっとした芸能ゴシップ話なんか教えてくれて、正直メチャクチャ楽しかったですね(笑)」
A子さんのように飲み歩いたわけではないが、カフェからレストランに場所を移し、ゆっくり会話を楽しんだTさん。B子さんとはまた会う約束をして別れたという。
最後に会ったのが、コンサル系企業に勤めるC子さん。30代半ばの帰国子女で、頭の良いハイスぺックな女性という印象だったとか。
「小学校と大学時代にアメリカで教育を受けたとかで、一般的な日本人女性とは少し空気感が違いましたね。服もドレッシーな感じで、知的な雰囲気の女性でした。バチェラーデートですでに何人も会っていたらしく、一度は交際したこともあったと話していました」
まさに三者三様の女性との逢瀬を楽しんだTさん。タイプこそ違えど、共通していたのは皆しっかりとした大人の女性であること、そしてTさんと波長の合う人であったことだ。
「事前に相手をリサーチしたり、出会うまでにメッセージをやりとりしなくて大丈夫なのかなと心配でしたが、本当にマッチした相手を選んでくれるんだなと思いました。むしろ相手の女性たちは『手間がはぶけてラク』と話していましたね。それに相手の条件や自分の情報を細かく入れるから、そこから大きく外れた人が来る心配もない。『ヤリモク(SEX目的)』の人がいないこともメリットだと言っていました」
■出会いを重ねるごとにAIが学習していく
ちなみにバチェラーデートでは、デート後に相手の満足度などを評価するシステムがある。女性会員の場合、会員料などはかからないが、このレートが下がる(相手男性からの評価が低い)とハイスペックでマッチ度の高い男性と出会えない仕組みになっており、場合によっては退会させられることもあるようだ。
「B子さんはそのレートを上げるために男性とのアポを入れまくっていると話していました。ゲーム感覚で楽しんでいて、元芸能人っぽいなあと思いましたね(笑)」
バチェラーデートは、実際にデートを重ね、出会いの評価を重ねることでAIが会員の好みについて学習を深めていく。それによって、よりマッチ度の高い相手をセッティングできるようになっていくという。
「続けていけば、さらにマッチ度の高い女性に会える可能性が高くなるというのは期待感も高まりますよね。実際に結婚につながる可能性は十分あるなと感じました」
こう話すTさんだが、まったく不満がないわけでもない。大きいのはやはり料金だ。
「基本的なベーシックで約2万円、プレミアムで3万円を超えるのはやや高いかなと思いましたね。デートも週に何回も入れようとすると追加料金がかかるし、女性とのデート代はもちろん別途かかります。それを余裕で支払えるハイスぺ男性しかいらないということかもしれませんが、それだけに誰でも気軽に使えるサービスではないかもしれません」
と言いつつ、今後も利用を続ける方向だというTさん。「短期決戦で相手を見つける!」と決意していました。
※本稿は、雑誌「プレジデント」(2024年5月3日号)の特集「AI時代の生き方大全」の一部を再編集したものです。
(プレジデント編集部 文=本誌編集部 写真=iStock.com/kokouu(P2))
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