電子カルテからEDCに臨床試験データを自動移行する次世代EDC開発に成功
PR TIMES / 2024年4月17日 13時45分
~神戸市立神戸アイセンター病院との取り組み~
この度、レメディ・アンド・カンパニー株式会社(東京都千代田区 代表取締役 グループCEO:浮田哲州、以下レメディ・アンド・カンパニー)が推進する医療のデジタルイノベーションの一つとして、地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立神戸アイセンター病院(以下、神戸アイセンター病院)の電子カルテから臨床試験に必要なデータのみを自社開発EDCへ全件自動移行するシステム開発に成功したことをお知らせします。
一般的に、医療機関において電子カルテは患者様の診療データをはじめとした重要な個人情報を安全に取り扱うために、医療機関のネットワーク内で厳重に管理されています。そのため医療機関にて管理されている電子カルテのデータを医療機関外にあるEDCに自動的に移行することはセキュリティ上困難であり、電子カルテに入力されたファーストレコードをEDCへ転記する際の業務負荷や、入力ミスなどのヒューマンエラーが発生してしまう他、データ点検のためにSDVやリモートモニタリングに膨大な労力を要することが課題となっていました。
弊社はこの課題を解決するため、臨床試験に必要なデータのみを電子カルテから自動で移行*できる仕組みを独自開発し、電子カルテから医療機関外のEDCに自動移行される新たなEDCを構築しました。
これにより、上述の課題が解決し、臨床研究・試験のスピードアップ、データ品質の向上およびモニタリング業務の効率化を実現いたしました。今後このEDCを導入する医療機関を拡大してまいります。
弊社は、この次世代EDCを導入する医療機関を拡大していくことで臨床試験のDX化の更なる促進を目指しています。今後は、VR・AR・AIといった最新のデジタル技術を、臨床試験に必要となる周辺システムの開発に応用し、より効率的で高品質な臨床試験を実現できる当社独自のプラットフォームを構築すべく、事業を進めてまいります。
*患者様の個人情報や、臨床試験に参加していない患者様の情報は含まない
神戸市立神戸アイセンター病院研究センター顧問
株式会社ビジョンケア代表取締役社長 高橋政代先生 コメント
網膜の再生医療を開発する中で、既存の方法で治療開発にかける時間と労力、コストをできるだけ縮小し効率化できないか。そしてより良い治療を早く患者に届ける。これが神戸アイセンター構想を作った原点です。地域の方々への一般診療を行う市民病院という役割を果たしつつ次々と新しい治療開発および臨床試験をするためには、医師たちや病院の中の人々の労力を最小限に抑える必要があります。そこで、電子カルテから臨床試験のデータをわざわざ医師が再入力して、それをまた第三者がチェックするよりも電子カルテとデータセンターを直接つなぐ仕組みが良いと考えました。様々な問題があり、なかなか理解されない状態でしたが、未来の臨床試験や医療を見据えて活動されているレメディ・アンド・カンパニーの理解と開発によりここに実現しました。これが広がって、病院で働く医師たちが少しでも患者に集中でき、また開発の効率化で無駄を省いて治療が速やかに作れる時代が来ることを祈っています。
[画像: https://prtimes.jp/i/98033/10/resize/d98033-10-daa72ea41adeb75a192e-0.jpg ]
レメディ・アンド・カンパニーについて:
レメディ・アンド・カンパニー株式会社(旧インテリムホールディングス株式会社)は、2018年に設立しました。前身は、2005年設立したCRO事業を展開する株式会社インテリムです。その後、株式会社インテリムをはじめ、国内外のグループ各社を牽引する中核として、2018年にインテリムホールディングス株式会社(現レメディ・アンド・カンパニー株式会社)が誕生し、国内外の医薬品開発における革新的ソリューションの創出に取り組んできました。2022年4月にレメディ・アンド・カンパニー株式会社へ社名変更し、CROの枠を超え、世界のヘルステックプラットフォーマーを目指し新たなスタートを切りました。
レメディ・アンド・カンパニーは、グループ会社である株式会社インテリム、iRIS株式会社、クォンタムヘルスケア株式会社、レメディ・クロスリアリティ株式会社を統括し、最新のテクノロジーと技術革新を駆使しながら、世界・医療・お客様のために更なる成長を遂げることを事業目的としています。
現在レメディグループは世界9カ国を拠点として、42カ国でプロジェクトを展開しています。(2024年4月17日現在)
詳しくはこちらをご覧ください:https://www.remedy-company.com/
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