日本作品が好調! 中国の輸入映画はもはや「ハリウッド一強」ではない―中国メディア
Record China / 2024年4月15日 17時0分
また、「日本からの輸入映画は、中国映画の観客を奪うわけでもなく、ハリウッド大作と技術を競うわけでもなく、今や独自の市場を開拓している。中国で着実に成長している二次元のファン層により、日本のアニメは自国での興行収入記録を超えられるだけの規模を持っているのだ。これは、日本の映画制作者や制作会社に中国を重要な海外市場と見なすように促している。『すずめの戸締まり』の新海誠監督や宮崎監督の古いパートナーである鈴木敏夫氏も、自ら中国に訪れて宣伝活動を行うことで、新作映画や名作映画の再公開にもつなげているのだ。宮崎監督の旧作『紅の豚』と『天空の城ラピュタ』は昨年中国で公開され、それぞれ2317万元(約4億円)と1億3000万元(約27億円)の興行収入を記録した。今年の4月30日に公開予定の『ハウルの動く城』は、『君たちはどう生きるか』の人気の追い風を受けるだろう。そして『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』 のような、アニメーションやSF史において画期的な作品は、今回の4K修復版の上映を通じて、多くのSFファンがはじめて『Making of Cyborg』(主題歌)を大画面で体験する機会を得た」とした。
そして、「日本の実写映画はアニメ映画に比べて中国ではマイナーな存在であり、近年ではカンヌ国際映画祭のパルム・ドール賞を受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』の9674万元(約20億円)と『花束みたいな恋をした』 9606万元(約20億円)など、いくつかの作品が興行収入において好成績を収めている。最近発表されたばかりの『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』は、出稼ぎ労働者の共感を呼ぶ想像力豊かなファンタジーコメディー、『四月になれば彼女は』は日本で3月22日に公開された新作で、佐藤健と長澤まさみが主演の純愛映画となっている」と紹介した。
なお、記事は「日本映画以外にも、この2年間で中国では、さまざまな国や言語の優れた作品が輸入されている。例えば、欧州映画の代表として知られるフランス映画は、昨年『ノートルダム 炎の大聖堂』や『DOGMAN ドッグマン』が中国で上映され、今年はカンヌ国際映画祭のパルム・ドール受賞作品であり、監督自らが中国を訪れ、最高級の芸術映画と示した『落下の解剖学』も上映される。新たな輸入作品リストには、多くの映画ファンにとっての『啓蒙映画』であるリュック・ベッソン監督の代表作『レオン』が登場する。この作品は30年の時を経て中国で公開され、多くの人々に『監督に感謝の意味を込めて、さらに映画チケットを買おう』と考えさせた」と述べた。
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